自分の「思考プロセス」を整理し説明できる人は少ない。
しかし、もしその「思考プロセス」が整理体系化され明文化されれば、ほかの人たちも同じ思考手順を使うことはできるはず。
さて本書は、著者の小宮一慶さんが、ご自身の「思考プロセス」を整理体系化している本です。
頭の中には情報や知識が入っている「引き出し」があると小宮さんは言います。
そしてこの「引き出し」の知識・情報をどう管理するか・どう使うかが本論です。
(1)「引き出し」の数や、その中身の量・質を高める(現象を正確にとらえる)
(2)「引き出し」を整理・整頓する(仮説検証する)
(3)「引き出し」を使って分析する(本質をつかむ)
(4)「引き出し」の中身同士を関連づける(ひらめきを生みだす)
(1)〜(3)が「論理的思考力」であり、(4)が「ひらめき」としています。
そして「論理的思考力」と「ひらめき」を組み合わせたものが「思考力」であるとし、
(1)〜(4)の詳細が順を追って解説されていきます。
本書は、世の中に出回っている「ロジカルシンキング物」(哲学的な論理的思考や、マッキンゼー的なロジックツリーの流れを組むもの)とは違い、「頭の使い方」の解説書です。考えるためのツールではなく、「思考のOS部分」を扱っている、とでもいいましょうか。
しかし、従来の「ロジカルシンキング物」と矛盾する内容ではなく、むしろそれらをツールとして、どのような思考で使えば良いかが分かるはずです。
本書はわかりやすくシンプルに記述されています。よって一読することは簡単でしょう。
しかし如何に本書に書かれていることを実践するかが大事です。
自分の思考を意識化することにより、よりよいアウトプットが出せるのではないでしょうか。
余談となりますが、本書の内容と併せて、同じ著者の
コンサルタントの仕事力 (朝日新書)の内容も、同時に実践すると面白くなりそうです。私は早速やってみます。