「サバイバル」の言葉で今の時代の暗さによる不安感を煽って購入者を釣るわりには
筆者が提唱する解決策に関しては普段からビジネス書を普段から読んでいる人なら
当たり前の内容のオンパレード。
本の内容の主軸はまずは会社で一生懸命働け>それから会社に頼らず生きていけるよう
付加価値を高めてパーソナルブランドを作りはじめろ>それを使って回収せよ、と。
細かいアドバイスとしては転職は次が決まってからせよ、社外人脈を作れ、文句を言わない、
等既読感のあるものばかり。
そしてその根拠の殆どが筆者自身の体験談からきているためか、
「自分にとっては(過去たまたま)これがうまくいった」というアドバイスであり、
何人もの成功者を観察した結果これからの時代を筆者のように生きていけばいい、という体系化された知識ではないことにがっかり。又、個人のエピソードから抽出されたメッセージのため、一貫性にかけ読者は混乱する。例えば筆者は、今景気のいい会社に惑わされるな、といっときながら、勝ち馬の会社に乗れ、と説く。
本の核であるマルチキャリアを作れ、というメッセージに対する具体法としては「他分野を勉強し、アウトプットを続けろ」程度のアドバイスしかない。どういったコンビネーションがシナジーがあるのか(例えば市場性×希少性等)等のアドバイスを期待していたのでさらにがっかり。又、「一つの分野を極めた人」(例えば人事20年)と「マルチキャリアの人」との比較優位性も触れられていない。