内容紹介
本書は,ネットワークスペシャリストの過去問を徹底的に解説し,ネットワークの本質を理解することを目的としています。この本の勉強を通じてネットワークスペシャリストに合格するとともに,本当に“本物の”ネットワークスペシャリストになっていただきたい,そんな思いを込めた本です。 合格に大切なのは過去問のしっかりした学習です。過去問は設問だけでなく問題文の理解がとても大事です。問題文を含めた解説、模範解答以外の解答の是非、解答の書き方にまで踏み込んだ一冊。
---本書 「はじめに」より抜粋
ネットワークスペシャリストに合格するためには「過去問」の学習が大切です。多くの方の合格体験を読むと,「過去問が大事」「過去問が大事」とまるで呪文のように「過去問」という言葉が登場します。しかし,過去問の勉強といっても,人によって内容が大きく異なります。単に問題を適当に読んですぐに答えを見る勉強方法もあります。時間を計って答案用紙に問題を書き,じっくり解説を読む勉強方法もあります。また,自分が採点者になりきって自分の答案を評価する勉強方法もあります。もっと踏み込んだ人は,問題文一つ一つに込められた意味を考え,複数の解答を考えてそれがなぜ違うかを論理的に説明するところまで勉強する勉強方法もあります。間違いなくいえることは,過去問を適当に読んでいるだけでは,本質的な理解は得られませんし,合格することは難しいでしょう。
私は平成12年に3回目でネットワークスペシャリストに合格しました。そのときの勉強方法は,先ほど「呪文のように」といった,過去問を納得いくまで勉強するやり方でした。当時は模範解答が発表されていなかったので,各出版社で答えが異なることが当然でした。そこで,3社の過去問解説を読み比べ,「なぜこの本はこういう解答なのか」「あれ?この本は違う答えを書いている。なぜだろう」ということをとことん考えました。この勉強はとても力がつきました。この勉強方法を身につけたことが,私にとって大きな財産です。
同時に感じたことは,「市販されている過去問解説はなぜこんなに内容が薄いのだろう」ということです。大きくいうと2つの点が欠けていると思います。一つは,問題文一つ一つの細かな解説がありません。ほとんどは設問に対する答えに終始しています。もう一つは,正解以外の解答がなぜ間違っているかの解説がありません。 他の受験生はこの点に関してどう思っているか,もしかしたら私だけが持っている不満なのかどうか知りたいと思いました。そこで,ネットワークスペシャリストの対策講座を行ったとき,上記の2つを含めて解説しました。その部分の解説が求められているかどうかを確認するためです。すると,受講生の皆様から大変好評で,「先生,本質が分かりました。ありがとうございます」と言ってくださる方がたくさんいました。私のような解説を全員が望んでいるわけではないことは間違いありませんが,望んでいる人も少なからずいることが分かりました。そこで,何としてもこの本を出そうと考えました
著者について
粕淵 卓(かすぶち たかし)
1972年生まれ。ネットワークを中心としたシステムエンジニアとして長年勤務。
保有資格は,ネットワークスペシャリスト,テクニカルエンジニア(ネットワーク),技術士(情報工学),CCNP,情報セキュリティスペシャリスト,情報セキュリティアドミニストレータ,テクニカルエンジニア(システム管理),テクニカルエンジニア(データベース),システム監査技術者,プロジェクトマネージャ,応用情報技術者,第一種情報処理技術者など。
著書は「NetScreen/SSG設定ガイド(技術評論社)」,「ITサービスマネージャ専門知識+午後問題の重点対策(アイテック)」など多数。
人との出会い,笑顔,感謝と感動の心を大切にしている。
平田 賀一(ひらた のりかず)
1975年生まれ。システムエンジニアとして多くのネットワークを中心としたITインフラ構築・運用に携わる。
保有資格は,ネットワークスペシャリスト,テクニカルエンジニア(ネットワーク),技術士(情報工学部門・電気電子部門・総合技術監理部門),情報セキュリティスペシャリスト,情報セキュリティアドミニストレータ,テクニカルエンジニア(情報セキュリティ),テクニカルエンジニア(データベース),テクニカルエンジニア(システム管理),テクニカルエンジニア(エンベデッド),アプリケーションエンジニア,ソフトウェア開発技術者,第一種情報処理技術者,第一級陸上無線技術士,電気通信主任技術者(伝送交換・線路),第三種電気主任技術者など多数。