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本泥棒
 
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本泥棒 [単行本]

マークース ズーサック , Markus Zusak , 入江 真佐子
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 2,310 通常配送無料 詳細
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

ナチス政権下のドイツ。里子に出された孤独な少女リーゼルの密かな慰めは、本を盗むことだった。数奇な運命を辿る「本泥棒」の一生を、「死神」がナレーターとなって読者に語りかける異色の物語文学

内容(「BOOK」データベースより)

わたしは死神。自己紹介はさして必要ではない。好むと好まざるとにかかわらず、いつの日か、あなたの魂はわたしの腕にゆだねられることになるのだから。これからあなたに聞かせる話は、ナチス政権下のドイツの小さな町に暮らす少女リーゼルの物語だ。彼女は一風変わった里親と暮らし、隣の少年と友情をはぐくみ、匿ったユダヤ人青年と心を通わせることになる。リーゼルが抵抗できないもの、それは書物の魅力だった。墓地で、焚書の山から、町長の書斎から、リーゼルは書物を盗み、書物をよりどころとして自身の世界を変えていくのだった…。『アンネの日記』+『スローターハウス5』と評され、アメリカ、イギリス、オーストラリアなどで異例のベストセラーを記録した、新たな物語文学の傑作。

登録情報

  • 単行本: 692ページ
  • 出版社: 早川書房 (2007/07)
  • ISBN-10: 4152088354
  • ISBN-13: 978-4152088352
  • 発売日: 2007/07
  • 商品の寸法: 18.4 x 13.2 x 4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 225,586位 (本のベストセラーを見る)
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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
いい話というには悲惨な話なんだけれど、この本は読ませる。戦争を体験していない世代の作家が戦争を体験した両親の話に本を盗むというアイデアを加え、さらに死神という途轍もなく便利(いつ、どこへでも行ける!)な語り手を持ちいることで物語が出来上がっている。
話の結末を先に話しておいて、それからゆっくり語るという手法もこの本では成功している。どこに落ち着くかを知りつつ、きちんと物語を楽しむことが出来る。うまく書かれている。
盗んでも本を手にしたくなる。その気持ちはとてもよく判る。これ、本を読まない人には判らないんだろうなぁ。本というのは触っているのが気持ちいいものなのだ。文化に直接触っている感じなのだ。この本ではさらにそれぞれの本がそれ以上の価値を持ちうることが判る。あの時にあそこにあった、あの本という特別な価値。もちろんそれは本だけの特権ではないのだけれど。
感傷に耽ることなく、悲惨な戦争と生きる力を実感出来る素晴らしい物語だ。
このレビューは参考になりましたか?
7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
『本泥棒』というなんとも魅惑的なタイトルに惹かれて手にした本。
死神の目と言葉で語るリーゼルという少女の物語。
本の表紙カバーには例の長い鎌を持った死神のイラストが描かれているが
この死神は鎌を振り下ろすことはしない。黙々と死に逝く人を運ぶという
己に与えられた仕事をするのみだ。

字が読めなかったリーゼルが里親の父・ハンスの助けによって、「ことば」を獲得し
世界をことばで表現できるようになる過程がとても印象的だ。
本に飢え、ことばを心の栄養にするがごときようすは凄味を帯びている。
ナチス・ドイツ、ヒトラーの圧倒的な支配力に抑圧される時代だ。
その抑圧と恐怖のなかで、ユダヤ人青年・マックスを匿うリーゼル一家の
人としての正義感が読者の共感をよぶのだろう。
リーゼルの父・ハンスも母・ローザも、「人間」として生きたのだ。
ヒンメル通りの人々は個性的で、隣家のルディ少年とリーゼルの関係は
とりわけこの物語に明るさをもたらしている。
リーゼルは決して幸福に生きたわけではないが、彼女に関わる人々が
彼女にもたらしたものを、「ことば」できちんと再構築するという作業が
リーゼルの血肉となったのだ。
「愛」の記憶は人を裏切らない。
死神にさえ「わたしは人間にとりつかれている。」と言わしめるほどに、
真正直で、与え与えられる愛をやりとりした人間の魅力がいっぱいに
詰まった作品である。
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7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 青空
形式:単行本
「本」の持つ力が最大に発揮された傑作。
第二次世界大戦のドイツ、モルキングのヒンメル通りが舞台。語り手は死に神。
ヒトラーは「言葉」により世界を支配しようとしましたが、主人公のリーゼルは「言葉」により自分自身や周囲の人間の心を支えました。
同じ「言葉を揺する人」(ワードシェイカー)でありながら一方は破壊を、一方は癒しを発揮。
マックスがリーゼルに送ったプレゼントは出来映えとしては稚拙かもしれませんが、あれほど愛情溢れる作品はないと思います。
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