ノンケ×ゲイの長いどっちつかずの末の恋。
隣同士の友人多いノンケと、暗いゲイ。
三年前に一夜限りの関係を結んでからは、それを忘れてなんとなくの近所づきあい。
でもある日偶然二人きりになったシチュエーションで、ノンケ側がふとあのときのことを思い出す。
なんとなく胸の奥にしまっておいたあの時の記憶から、ノンケはゲイのことを想うようになり、そして実はゲイはあのときからノンケが……。
単純な気持ちだけれど、単純な故に複雑怪奇に動き回り、直線距離で結べばすぐなのにえらく遠回りで長道。
ゲイ受がそんな複雑なタイプで、ノンケ攻は本当は単純明快な性格なのに、このゲイ受によって同じように複雑に考えてしまう。
やきもきするけれど、彼らの気持ちもよくわかる。
ゆっくりと時間をかけて少しずつ繋がっていく、不器用タイプの恋の話。
ほのぼのしつつも、どこか緊迫感や寂寥感も漂っていたりして、嶋二作品としては既刊も含め一番おススメです。
同時収録の短編も毛色は違えどツンデレ系でわずかな表情で感情を読みとらなければならないタイプ。かわいい受系揃い。