群さんのエッセーを読んでいていつも思うのは、これほど自らを曝け出すことが上手な人はいない、ということ。
文章は往々にして、生の感情を出そうとするほど独りよがりの押し付けがましさが鼻に衝くし、かといって、それを軽妙に表現しようとすれば無意味に薄っぺらくなるし…で、実際のところ、感情や考えや体験を文章として曝け出すのは、読む側が想像する以上に難しいことなんじゃないか、と思うのですが。
群さんの場合、「あら、そんなことまで言っちゃうの?」というようなことを開けっぴろげに書きつつ、それが嫌な生々しさを与えないし、軽く読めるのに、読み終わったあとは、群さんの考え方がきちんと伝わってくる。「そうでしょ?」ではなく「私はそう思うのです」「私にはこんなことがありました」というスタンスだから、こちらとしてもニュートラルな立場で「そうだね」と思ったり「そうかな」と思いながら読めるんだろう、と思います。
特にこの書評シリーズは、文章の大半が、紹介する本に直接関係のない文章(群さんの体験とか)で占められているので、最初はビックリしましたが、紹介されている書籍に群さんと一緒に思い入れができる感じがして、とても好きなシリーズです。
小中学生でも軽く読める文体だし、紹介されている本から興味が広がるかもしれないので、10代の方にもオススメです。