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14 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
切ない気持ち,
By 長女 - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 本格小説 上 (単行本)
主だった登場人物の誰の視線で愛するということについて考えてみても、切なくてやりきれない気持ちになります。時代や年令や背景で愛することの表現の方法が変わっていっても、人はひとを想い続けるのですね。ただ、世間に対する責任や自身の立場と失いたくない愛とのバランスやら…深く考える1冊になりました。また、挿入されている景色や家具や風景の写真もココロに響きました。ひさびさ上下巻1日読破。そして再読。そういう本でした。
40 人中、35人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
小説を堪能するということ,
By
レビュー対象商品: 本格小説〈上〉 (新潮文庫) (文庫)
戦後、アメリカに渡って財をなした伝説の男、東太郎の数十年にも及ぶ悲恋の物語。一口に言ってしまえばこうなりますが、作者の知的なたくらみに満ちた、それでいてとびきり読みやすく、味わい深い稀有な小説。「堪能した」という言葉がぴったりの読後感です。核になるのは太郎の物語ですが、そこに行き着くまでに、アメリカに渡ったばかりの太郎を知る美苗の話、のちに美苗の知らない太郎の歴史を運んでくる祐介の話、祐介が軽井沢で、核となる物語の語り手である冨美子、そして太郎本人と出会う話、と、まどろっこしくも扉が一枚一枚開かれるような過程があり、古い時代の日本の物語へと読者をゆっくりゆっくり運んでくれます。 核となる物語は夢中で読め、戦後の貧しさと富める人々の生活、その没落といった未知の世界がありありと浮かび上がって来ます。そして終盤には物語がくるりと転回するような瞬間が用意されており、また1ページ目から別の視点で読み返さざるを得なくなる・・・・そういう小説です。 先日の新聞である人が作者を「小説の女神」と称していましたが、その名にふさわしい書き手。時代ごとに、場所ごとに、そこに生きる人々の息遣いが聞こえてくるような文章を書き分ける才。さりげないのにこれ以外ないという各章のタイトル。魅了されました。 冬の夜長に、静かに静かにそして熱く読んでいただきたい物語です。
26 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
本格小説 上,
By カスタマー
レビュー対象商品: 本格小説 上 (単行本)
久しぶりに長編小説らしい作品に出会えました.最近のムードだか感性だかを重視しているような歯ごたえの無い作品にうんざりしていたので、日本語の表現の豊かさを存分に駆使した文体に感じ入りました、それも少しも難しくなくて.嵐が丘を換骨奪胎した見事な構成と人物の書き分け.下巻とともに読み終わった後も、主人公の東太郎の孤独に引きずられたままです。
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