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71 人中、62人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
「恐ろしく改変してみたグリム童話」かな,
By 翼くん (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 本当は恐ろしいグリム童話 (WANIBUNKO) (文庫)
グリム童話は本当は怖い話であったり性的な話であったりするというのをよく聞くので、興味を持ってこの本を手に取った。 で、この本は確かに物語としてはおもしろいと思う。 ただし、この本を読んでいて、どこまでが歴史的にちゃんと資料をさかのぼったも のを再現していて、どこからが作者の創作なのかがよくわからなかった。 作者自身も述べているように、精神分析家たちの(勝手な)解釈に沿って、作者が (”本当は”どういう話であったかに関わらず)創作した部分がかなりある(大半?)。 各話の末に、簡単な解説があるが、自分としてはこの解説をもっと増やして、ペー ジ数の1/3か1/4程度を、歴史的に”本当は”どういう話であったのかを詳しく紹介し てほしかった。 お話として読むなら恐らく楽しめるものだと思うし、自分も熱中して読めたが、知 的探究心が強く、ある程度学術的な面や文学として童話の成り立ちなどに関心がある 人には、あまりお薦めではないと思う。 題名としては、「本当は恐ろしいグリム童話」というよりも、「恐ろしく改変して みたグリム童話」が適切だと思う。 白雪姫やシンデレラは誰でも知っているのでおもしろかったが、青髭やネズの木と いったあまり普通の日本人にはなじみのない話があるのがちょっと残念だった。
28 人中、25人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
刺激的な「童話」集,
By アンビシア・マグニフィス (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 本当は恐ろしいグリム童話 (単行本)
発売当時注目を集めていた本なので、私も購入して読んでみました。この本は、様々な解釈(例えば精神分析によるもの)を取り入れ、グリム童話に隠された意味を「あぶり出し」、「新しいグリム童話」の世界を生み出しています。(専門的なグリム童話研究書ではありません)。収録されているどの話にもグリム童話の解釈が反映されており、予想以上に残虐でどきつい話に変貌しています。(寝る前に読むには、向かないかも)。人間の闇の側面が赤裸々に描かれています。この本の用いる文体は妙に生々しく臨場感があるので、昔話というより小説を読んでいるような気分になります。単純に読み物としては、面白いです。この本に反映された解釈も、これはこれでありだとは思うし、支持する・しないは別として興味をそそるものです。参考文献が列挙してある点、作者による簡単な解説がついている点には、好感が持てます。ただ、問題点も見られます。まず、どこまでがグリム童話の原典に含まれた要素で、どこまでが解釈に基づく創作要素なのか、境界線が極めて曖昧です。色々な意味で刺激の強い露骨な描写が洪水のように出てくる…この点については、いくらなんでも度を超していると思います。(低俗だという意見が出ても、仕方ないでしょう)。この本にはかなり癖があり、好き嫌いが分かれやすいかもしれません。グリム童話の原典を純粋に楽しみたい人、夢のある話を読みたい人、専門的なグリム童話研究書を求める人、怖い話が苦手な人にはお勧めできません。怖い話に抵抗がない人、気楽に読める刺激的な「新しいグリム童話」に触れたい人にお勧めです。
41 人中、34人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0
フェッチャーの模倣,
By
レビュー対象商品: 本当は恐ろしいグリム童話 (WANIBUNKO) (文庫)
グリム童話の本来の姿を暴く…などといいながら、結局は、フェッチャーの著した本をネタにパクって、より暴力表現や性表現を「受けがいいように」書き直しただけに思える。これなら、フェッチャーの書いた「誰がいばら姫を起こしたのか」の方がより学術的で興味深い点が多い。よりワイドショー風というか週刊誌風と言うかに書き直してある点を除いてしまうと、オリジナルの部分が全く見えてこない。
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