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本当の中国を知っていますか? ――農村、エイズ、環境、司法
 
 

本当の中国を知っていますか? ――農村、エイズ、環境、司法 [単行本]

山本 秀也
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

表に出なかった内陸部まで取材。宗教や迷信、賄賂など驚くべき実態を明かす。仕事のない農民は1億5千万人、6年後にエイズ患者は1千万人に! 中国報道の金字塔。

内容(「BOOK」データベースより)

優れた取材力によって中国のヴェールを剥ぐ。マスコミが報じない中国がここにある。初めて明らかになる中国の真実!中国報道の金字塔。

登録情報

  • 単行本: 269ページ
  • 出版社: 草思社 (2004/3/30)
  • ISBN-10: 4794212933
  • ISBN-13: 978-4794212931
  • 発売日: 2004/3/30
  • 商品の寸法: 18.8 x 13.8 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
 本書は産経新聞前北京特派員だった筆者が10年間の中国滞在経験から得た知見をまとめたものです。産経新聞はプロレタリア文化大革命の最中に「一貫した反中国活動」を理由に中国報道から追放され、98年に31年ぶりに北京特派員の常駐が復活しました。以降、約10年間を中華圏で取材してきた筆者は秘密主義と権威主義が横行する筆舌に尽くし難い中国の姿を鋭く捉えています。

 私は農業や環境に関心がありますが、清朝以来続く農業問題の根深さには暗澹たる思いが拭えません。都市と農村の生活水準格差は古代から連綿と続くもので、「格差が目立たないまでに都市の発展を押さえつけることに成功した農村出身の毛沢東こそが、中国の歴史上、稀有な「皇帝」だったというべきだろう(P. 55)」との指摘は意外でした。

 農村部の女性の自殺率も深刻です。かつての日本と同様、「じいちゃん・ばあちゃん・かあちゃん」の3ちゃん農業なのにも関わらず女性の地位が圧倒的に低い。北京回龍観病院の医師らによる専門チームの調査では中国の年間自殺者約29万人中、84%が農村部に集中し、その52%が女性という結果が出ています。

 また、食にも「騙されたほうが悪い」という行動原則が当てはまる点も大問題です。国家質量監督検検疫総局が23都市の生鮮食料品卸売市場で調べた結果(2001年12月10日『中国青年報』掲載)、47.5%の検体から猛毒の有機リン系殺虫剤メタミドホスが検出され、香港・中国本土で死者が伝えられました。なりふり構わず現金収入を得なくてはならない農民の経済状況があるにせよ、中国国内の農民1000世帯を対象にした調査で「残留農薬による(消費者の)健康被害をとくに意識しない」という回答が7割あまりに達するという状況には驚愕です。

 今後の世界動向の鍵となる中国が抱える問題を知るうえで秀逸な本です。中国の巧みな外面に誤魔化されないように一読をお勧めします。

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45 人中、44人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
~ 中国という国が抱える問題について書かれた本は、数多いが、本書は優れものである。著者は産経新聞の元北京特派員。中国での長年の取材経験と新しい知識、豊富な人脈が生かされて、日本にいただけでは、なかなか知り得ない情報が満載している。

~~
 たとえばエイズ問題には、一つの章をさいて詳述している。中国では2010年にはエイズ患者が1千万人になるとの推計があるという。それが、あながち誇張ではないところに、問題の恐ろしさがある。日本のエイズ問題は血友病患者への輸血で感染した問題が深刻だった。中国では「売血」が最も大きな原因だという。貧しい農村では1年間で働いて得られる現金は日本~~円にして3万円程度。そこへ「売血」は400ccで1500円が手に入るという。かなり魅力的な“商売”だ。ところが、血を買うほうの施設が衛生的でなかったため、エイズウィルスの感染が相次いだという。ある村では住民の6割が「陽性」だったという。

~~
 ほかにも、現在進行形で起こっている問題について、詳細なデータと具体的な話で紹介している。「へえー」という問題ばかりである。それらの問題の根底には、長い歴史の中で培われてきた中国人民の性質があるという点についても、本書では繰り返し指摘されている。

~~
 似たようなテーマをあつかった本で『次の超大国・中国の憂鬱な現実―フォーリン・アフェアーズ・コレクション』(朝日文庫)というのがあった。本書と比べると「次の超大国…」は机上の空論とまでは言わないが、アメリカの識者が、ネットや本で調べたものを書いただけという感じがしてしまう。~

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21 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Jerry
形式:単行本
2004年4月刊行ですから、もはや古い本に分類されてしまうのかも知れません。しかし、タイトルから僕が当初想像したような、最近、溢れ返っているいわゆる「反中本」とは一線を劃す読み応えのある著作でした。

著者は産経新聞のシンガポール、台北、香港、北京の支局に駐在した記者。内容の多くは中国における様々な歪みを、新聞記者らしく取材と事実に基づいて感情的には一切ならず冷静に記している。内容・筆致からそのように感じました。

特筆すべきは、国それぞれの違いは当然踏まえつつ、文明としての「中華」への深い洞察が背景にあると見受けられたことでした。

その意味で、台湾やシンガポールの政治体制や国民性を活写した6〜9章がひと際輝いていました。

さまざまな局面で、中華民族は果たして民主主義は受け入れ得るのだろうかと感じることの多い自分にとって、コンクリートな視座を得られたことがこの本を読んだ最大の収穫と言っていいかも知れません。
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最近のカスタマーレビュー
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投稿日: 2009/7/30 投稿者: 中国外交史研究者
共産主義の矛盾、都市と農村の格差問題
 本書は昨今の中華人民共和国(中共)の闇部である農民問題の実体に... 続きを読む
投稿日: 2007/3/11 投稿者: according to the conservative
読み物としても良い出来
良書だ。帯に書かれた「中国ルポの金字塔」という自画自賛の言葉も(褒めすぎではあるが)嫌みには感じられない内容だ。中国本にありがちな著者の思い入れや偏見の強いアピー... 続きを読む
投稿日: 2005/6/6
現代中国の暗部と伝統回帰の動き
... 続きを読む
投稿日: 2005/5/30 投稿者: 佳少爺
世界も気づきはじめる本当の中国
著者は北京大学を卒業後、長年産経新聞のシンガポールや中国の支局長を勤めた豊富な経験と、堪能な中国語を駆使して得た情報から本書を書き上げた。今日、中国の実情を伝える... 続きを読む
投稿日: 2005/5/1 投稿者: Secondopinion
何処へ?
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独裁主義国家としての中国の本質
今現在国際社会の中で、中国ほど実態以上に高い評価を受けている国も少ないと思います。通信・金融の自由化や外資の進出のおかげで、確かに沿岸部での経済発展は著しい。それ... 続きを読む
投稿日: 2004/11/28 投稿者: nimoscomos
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