低血糖症とはどんな病気なのか、原因や治療法を知りたくて、タイトルだけ見て購入しましたが、率直に言って失敗しました。低血糖症の本というよりも、マクロビオティックや食文化の本だと思ったほうがよいです。タイトルと内容が一致していないと思います。
まず略歴を見る限り、著者はマクロビオティックの専門家ではあるけれど低血糖症の専門医ではありません。また、巻末の参考文献を見ると、食文化に関するものがメインで低血糖症の専門書とおぼしきものは一冊もでてきません。
内容も「食の気」だとか「陰陽説」だとか「波動」だとかの抽象的な言葉が多用されており胡散臭さを感じてしまいます。そして著者のスタンスも「それら(伝統的な知恵)の影響を肯定する科学的根拠もありませんが、逆に否定する明確な根拠もないのです」となにやら曖昧です。
「なぜあなたは食べすぎてしまうのか 低血糖症という病」という本も同時購入しましたが(低血糖症の専門医が書いています)、こちらの本では動物性たんぱく質の積極摂取を推奨しており、また体質によっては炭水化物を一切控えることに言及しています。対して「本当に怖い低血糖症」ではマクロビオティックの観点から、たんぱく質は植物性のみで十分、また炭水化物は全粒穀物をしっかり摂取するようにと、言っていることが真逆です。どちらを信じるかと言えば、医師の書いた方を私なら信じます。
低血糖症を科学的に理解したい方にはきちんと専門医の書いた本を読むべきです。
マクロビオティックに関心のある人は一読してみるのもいいかもしれませんが。