書き出し、目次を見ると「B/S(バランスシート)」や「利益」の文字が並ぶので、
会計本と思い込んでしまいますが、読むと驚きの展開が待ち受けています。
『「経理」は素人でもかまわない。なぜなら最近は優秀な会計ソフトがあるから』
と著者の苦い経験(3500万経理に横領された)を基に経営哲学が展開されます。
他にも「経理部部長の前職は営業部と決める」とか「簿記が解るのではなくミスが無く誠実な人を経理にする」等の
経理部勤務の人からすると全てを否定されたような内容が目白押しですが
この本はあくまで「企業の経営」に関するビジネス本です。
「経営」に携わっている方はお分かりでしょうが、「会計が解れば儲かる」なんて事は「俺たち営業部が喰わしてやっている」
「企画部が売れる商品を開発したから本社ビルが建ったんだ」と同じバカバカしい戯言に過ぎないのです。
「会計はあくまで道具」の立場を貫き、「道具(会計)」を使いこなして経営を良くするヒントを導き出すという思考に基づいて書かれています。
変な会計本を読んで「限界利益」「管理会計」にハマって無駄金を使わない為にも、この本は有効です。
怪しげな自称経営コンサルタントは、会計ソフトを売りつけようと虎視眈々と狙っているのですから
ただし、実行しようとすると「経理」の人間に猛烈に反対されトラブルの種になりそうなので、星は減らしています。