本書・寺澤有『本当にワルイのは警察』は、一つの組織論であろう。いろいろな組織の中でも、もっとも謎の多い国家機関のひとつが警察であろう。わからないことが多すぎて正直おそろしくなることも多い。
寺澤氏は徹底的に警察不祥事を追及し、徹頭徹尾、警察が「本当にワルイ」というスタンスをとっている。
警察のダークな部分のみを誇張して描いた過激な映画「ポチの告白」の作成にも、寺澤氏はコミットしているとのこと。
著者は、権力をもった公僕の「悪行」を、これでもかこれでもかと、峻厳、辛辣に槍玉に上げている。
警察官の不祥事は、新聞やテレヴィやネットなどの媒体で耳にするが、私が思っている以上に、警察はいろいろとやらかしているらしい。裏金作り、暴力団との関係、性犯罪、個人情報の漏えい、天下りなどなど、枚挙にいとまがない。
ただ気になることがあるのだが、ニュースソースは果たして、しっかりとした、確実ななものなのだろうか?
しかし世の闇のタブーに果敢にもメスを入れた寺澤氏のジャーナリストとしての熱烈たる気概には、ただただ感服。
だが、私としてはもう少し「暴力団排除条例」にも突っ込んでいただきたかった。