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本居宣長とは誰か (平凡社新書)
 
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本居宣長とは誰か (平凡社新書) [新書]

子安 宣邦
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

「日本とは何か」という問いを発する時、本居宣長に到達する。では宣長とは誰か? 賀茂真淵との出会い、「物のあはれ」、『古事記伝』、神、死など10の視点から捉える決定版入門書。

内容(「BOOK」データベースより)

江戸中期の学者・本居宣長とはいったい誰か?昭和前期には皇国思想と結び付けられてきた歴史がある。そもそも宣長は、「日本」というアイデンティティを考察した最初の思想家だということができる。賀茂真淵との出会い、『源氏物語』と「物のあはれ」、大著『古事記伝』の執筆、上田秋成との論争、そして死。宣長の思想的発展に従って、十の問いを設定し、それに答える形で記述した宣長入門書の決定版。

登録情報

  • 新書: 207ページ
  • 出版社: 平凡社 (2005/11)
  • ISBN-10: 4582852971
  • ISBN-13: 978-4582852974
  • 発売日: 2005/11
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.4 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 154,098位 (本のベストセラーを見る)
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30 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ビブリオン トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:新書
   宣長の読書論では、小林秀雄が有名です。それは飽くまで宣長を信じ、その芯部に自分を潜り込ませて、読み尽くそうという作業でした。これに対して著者は、宣長を自分の前に置いて、その著作を精読し、冷静に吟味・分析しています。

  時代順に書かれていますが、中味は重く普通の伝記ではありません。昭和期に実際の政治体制になった排外的で天皇中心を掲げる皇国主義。そこに根拠を与えた宣長の思想、その論理と生成過程が、明らかにされています。

   宣長は師の真淵が万葉集で試みたことを、古事記に適用しました。漢ごころの排除と古学び、さらにテキスト注釈の目的が道の学びだということです。これらを核に、借り物の漢字で書かれたテクストから、もとのヤマト心を正しく受容するために、ヤマトコトバを訓み出す作業を古事記で行ったそうです。古事記テキストより前にあった筈の古日本の考えを知るために、文字の意味を尋ねる作業をしていくうちに、これが、そのテキストの絶対化、神典化に変化した過程など、面白く読みました。

著者はこの本で、宣長の思想が、どの分岐点から、排外的な日本絶対という思想になっていったか、どこが転換点となったか、その境界線を厳密に引く作業に努められているように読めました。

著者の力量だと思いますが、読み終わってから、宣長の巨大な学者像が目の前に立ち塞がり参っています。本書には各章末に資料として宣長の原文が載せられています。宣長を自分でゆっくり読んだらと誘われているようです。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 柴風
形式:新書
 賀茂真淵ではないが、まず「低き所を固める」必要がある。
 私が学生の頃、初めて本居宣長にぶつかったのは、小林秀雄『本居宣長』であった。本居さんの原文を一行だに読むことなく、いきなり小林さんにとっての「古事記伝」にぶつかってみても、どうなるものでもない。

 最近、また本居さんと付き合うことになり、初心者向けの簡単な案内本を探して、本書を見つけた。
 大きく、11のテーマに分けて、適宜、原文を引用しながら、今、本居宣長を読むにはどういう切り口があるか、よく整理して書かれている。

 この著者の本では、先に、現在、岩波学術文庫から出ているものを読んでみたが、あれは文章がちょっと読みづらい。おまけに、フランス文学論系の用語が頻出して、落ち着かなかった。
 本書でも、エクリチュール、などの単語が見られるが、文書は全体に平明で、読みやすい。市民講座での講演を元にしたせいだろうか。

 國文學の専門をめざす人にはちょっと物足りないかもしれないが、とりあえず、本居さんをお付き合いしようとする人のガイド本としては、よくまとまっているとおもう、
 ただ、個人的には、今のご時世と絡めて考えて、『馭戎慨言』(支那や韓半島との外交史)にも触れて欲しかった。
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11 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
宣長入門 2007/12/2
形式:新書
いくつもの本居宣長論を著している著者による、宣長初心者へのガイドブック最新版。わかりやすくありがたい。各章が面白いところで切れてしまうのが残念だが、続きは著者の他の本や資料に当たって欲しいという感じだろうか。
「万葉集」や「古事記」が儒学風に解釈されていた当時の江戸において宣長が生まれた必然性を知るのは刺激的である。
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