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本命 (ハヤカワ・ミステリ文庫 12-4 競馬シリーズ)
 
 

本命 (ハヤカワ・ミステリ文庫 12-4 競馬シリーズ) [文庫]

ディック・フランシス , 菊池 光
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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登録情報

  • 文庫: 319ページ
  • 出版社: 早川書房 (1976/6/25)
  • ISBN-10: 4150707049
  • ISBN-13: 978-4150707040
  • 発売日: 1976/6/25
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 261,342位 (本のベストセラーを見る)
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7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By APRICOT
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このレビューは参考になりましたか?
8 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
 本書は主人公である一人称「私」こと、旗手アラン・ヨークのレース・シーンからいきなりスタートする。フランシスを読みだす読者にとっては、こたえられないシーンであるが、同時にこれに続く悲惨極まりないシーンでもある。親友の事故死。事故であることを覆す謎の針金。背景に見え隠れする八百長レース・プロジェクトの黒い影。こうしたサスペンスが徐々に盛り上がり、大掛かりなクライマックスへ届いてゆくのだが、前半のやや地味な展開に較べて、名障害馬に乗っての華麗なクライマックス・シーンはとても素晴らしい。一気にフランシスが読者を虜にしてしまう魅力に溢れ渡る名シーンだと思う。

 映画『大脱走』のマックイーンを髣髴とさせる障害馬の使い方は思わず拍手を送りたくなる読書的カタルシスであり、このシーンだけでもぼくは、ああフランシスは素敵な作品を書くんだな、と嬉しくなってしまったし、この作家の本なら苦もなくすべて読破してゆけそうだと確信できたものだった。

 かつて87分署を読み終えたとき、某評論家先生に「次は何のシリーズを読むのか」と問われ、さらにフランシスの競馬シリーズを薦められた。「フランシスの凄いところはまあまあという作品がないことだ。ヒギンズやマクリーンのようま作品バラつきがなくて、フランシス作品のすべてが半端な出来ではないことだ」その言葉が極く自然に思い返されてしまうのが長編小説第一作である本書なのであった。

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