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南伸坊さん曰く:
「外見は内面を写すが内面は外見に左右されるのだった。」
本人術を使い本人になりきり文章を書いている。
この本人術って本当のことですよね。その人の振る舞いを真似るとその人の気持ちがわかるし、顔マネもしていると相手の気分になっていくということがあります。きっと筋肉に感情ってやつが隠れているんでしょうね。
とまぁ、理論は置いておいて、はっきりいって笑えます!
似てネェ~と笑い、そのまんまじゃんと笑い、絶句して横隔膜がしびれるのである。
兎に角、笑いたい時に読むべし!
忘れてならないのが、伸坊氏夫人の南文子さんの存在です。いわば伸坊さんは“素材”にすぎません。それを文子さんが得意な縫製やメークなどの腕を生かして、本人以上に本人らしく見せてしまう。撮影も文子さんなのです。見事なコンビだと思います。
それにしても月日の経つのは早い。もう忘れかけている「時の人」のいかに多いことか。あと10年経って、半分くらいは「あの人誰?」って言いそうな気がします。
その後、1980年刊の「面白くっても大丈夫」(情報センター出版局)の表紙ですでに小林旭の顔真似をしていた南伸坊氏。
雑誌「旅」(JTB刊)では、壮大な歴史上の人々の顔真似の連載に挑戦し、それが「歴史上の本人」(朝日文庫)として出版され、さらに現代の著名人たちの顔真似の連載を雑誌「ダカーポ」(マガジンハウス刊)で展開してまとめられたのが本書である。
まさに筋金入りの顔真似である。
で、ナニがすごいかと言うと、本当に似ているものと、まったく似ていないものと、部分的にいているものとがあって、実際のバランスで言えば、まったく似ていないものの方が多い。
なのに似ているように見えるのである。
ああなんて説明すればいいんだろう。
実際、カミさんに、誰の顔真似かを伏せて見せたところ、かなりの確立でわからないと言うのである。あのマイケル・ジャクソンの顔真似でさえ。
でも、名前を見せたとたん、「あぁ」っといって、まるで本人の写真を見ているように納得するのである。
これはいったいどうしたのか。
そこはそれ。本のタイトルにあるように、真似をしているのではなく、本人なのだからあたり前なのだ。たぶん。
でもって、写真に添えられている文章がまた最高に本人である。
あとカメラマンを務めた奥さんもすごい。
似ていない野球選手モノとかがいくつか続いた後で、宮崎駿の顔真似なんか見た日にはもう笑いが止まりません。
最高です。
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