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199 人中、185人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
読書作法の聖典,
By ぐりちやん (東京都八王子市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 本を読む本 (講談社学術文庫) (文庫)
まず目に付く、この本のタイトルが興味深い。原著のタイトルは"HOW TO READ A BOOK"だが、 それを"本を読む本"と訳したのは中々上手く深い訳だと思った。 本のタイトルはさておき、 本書は読書作法の聖典(というと大げさかもしれないが)ともいえる良書だ。 ごく当然のように読書が日常生活の一部になっている人には、 この先あらゆる読書に臨むまえに、今一度この本を繰り返し精読することをお勧めしたい。 本文では読書のレベルを初級読書・点検読書・分析読書・シントピカル読書の4つに分類し、 各章でそれぞれの読書における心構えと方法を詳細に語っていて、非常に参考になる。 中でも熟読して有益なところは、点検読書と分析読書の項目だ。 そのなかでも特に、点検読書の記述に注目してみたい。 点検読書は、書店などである書籍の購入しようと思ったときに、 その書籍を購入すべきか否か、要はその本に精読する価値があるか否かを、 自らその場で判断するための技術でもある。 最近はここアマゾンのようなオンライン書店で 書籍への他大勢の評価を簡単に知ることができるようになったので 比較的簡単に良書にありつけるようになった。 そのため本選びの労力が減り、酷い悪書を掴まされることも少なくなっただろう。 しかし、常に他人の評価を一番の判断材料にしているのは危険である。 自ら考え、自らの判断で、その本を真価を見定めることが重要なのだ。 出版物溢れるこの現代、この"本を読む本"は、貴重な指針を貴方に示してくれるだろう。
224 人中、201人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
本質を読む・・欧米式読書技術,
By カスタマー
レビュー対象商品: 本を読む本 (講談社学術文庫) (文庫)
欧米には、学校教育の中で読書技術を指導する伝統がある。物語を語り聞かせて自分の言葉で語らせるところから始め、要約、分析、解釈、批判の技術などが段階的に指導され、高校生ともなれば、全ての技術を駆使して難解な哲学論文や言語学関係の論文、高度な内容の文学作品を本当の意味で「読める」ようにカリキュラムが組まれている。さらには、歴史、社会学、経済学、政治学などあらゆる教科で必要な情報分析の技術にも応用される。芸術分野ですら読書技術教育の中で培われた技術が適用されるのである。欧米各国で名称は異なるが、読書のための技術はほぼ同じである。さらに欧米の読書技術教育では、ただ「読む」だけでなく、読後に必ず作文(小論文)を科せられ、最終的に自分自身で本に向き合い、自分の考えをまとめ上げることを要求される。アドラーの「本を読む本」は、日本の国語教育の中で実施されていない欧米式の読書技術教育の本質を、非常に分かりやすく説明している。本書は、教養人の必読書にとどめるべきではなく、日本の国語教育をどのような方向へ持って行くべきかについての、有効な資料として活用すべき本である。
75 人中、67人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
意欲的な読書のために,
By
レビュー対象商品: 本を読む本 (講談社学術文庫) (文庫)
この本は、読むに値する良い本を知的かつ積極的に読むためのの心得を述べたものです。読書には段階があり、それは初級読書、点検読書、分析読書、シントピカル読書とだんだんと高度な読み方になるということです。 この本を読んで、納得したのは以下の部分です。 意欲的な読書のためには「読んでいるあいだに質問すること。その質問にはさらに読書を続けているあいだに、自分自身で回答するように努力すること。」という約束事を守らなければなりません。そしてその質問とは、全体として何に関する本か、何がどのように詳しく述べられているか、その本は全体として真実か、あるいはどの部分が真実か、それにはどんな意義があるのか、という4つの質問です。 この本にかかれていることは全体として真実です。(と思いました。)
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