書籍流通の内、取次と小売にスポットを当て、業界を代表する企業を紹介。取次では大手三社、小売ではジュンク堂・ABC・TSUTAYA・ビーケーワンなど、様々な販売形態の企業についてインタビューをまとめている。
それぞれの記事に共通している要素を挙げると、取次ではいかに流通を無駄なく行うか、小売では販売員をいかに育てるか/本をどれだけアピールできるか、になる。反面、取次と小売の間での配本トラブルなどがあり、中小書店の閉店も多いという現状もあるので、色々と変革の余地はある気がする。また、比較的大規模な書店の紹介が多かったので、小さな町の本屋さんの本音を突っ込んで紹介して欲しかった。
もう一つ、取次と小売の間のジャンルで、オンデマンド出版・電子タグ・日本書籍商業組合連合会(日書連)が紹介されている。本書全体を通して、苦しいけれどがんばろう、という流れがある中、唯一、日書連のインタビューだけが言い訳ばかりのものになっている。言い訳を考えるよりも、どうすれば業界を発展させられるかに注力して欲しい。