内容紹介
特集=世界の魔窟からスペシャル 本の雑誌ではこれまで日下三蔵氏宅から山本弘氏宅まで、世界中から6物件の魔窟を紹介してきたが、だがしかし。広い世界には当編集部なぞにはうかがいしれない、すんごい魔窟があるに違いない! というわけで、本の雑誌10月号の特集は「世界の魔窟からスペシャル」。スペシャルとしか言いようのない杉作J太郎氏の特殊魔窟から、王道篇、電子化篇の二本立てでサジェスチョンする魔窟脱出への道、さらに誰がどう見ても魔窟なのに、魔窟からの脱却に成功したと主張する(してないって)三例に、読者の魔窟自慢まで、まさにスペシャルな20ページだ。なんのわが家のほうがすごいぞ〜!という人は、編集部まで挑戦状を送ろう! 新刊めったくたガイドは、三橋曉が稀代のストーリーテラーの青春文学にぐりぐりの五つ星を打てば、山崎まどかは個性派作家S・T・ウォーナーの『フォーチュン氏の楽園』にワクワク。大森望が小川一水の歴史的傑作『天冥の標』シリーズを見逃すな!と声高に訴えれば、宇田川拓也は仕掛け師・七河迦南の豪快な背負い投げを見よ!と返し技。アライユキコが新人・窪美澄のコスプレ性愛小説『ふがいない僕は空を見た』にどっぷりはまれば、金子のぶおは野外フェスと新宿の間に『ヒップ』という大著で補助線を引いて、おお、引かれたおじさんは『引かれ者でござい』を素晴らしいと大絶賛だ! シリーズ第一作の『つばくろ越え』にまったく触れなかったおじさんとは誰か。46ページを開いて確認してくれぃ(ってバレバレ?)。 今月のゲストはロンドン在住の京都評論家・入江敦彦。イギリスで本を出すために必要な条件とは何か。驚愕の契約内容を披露する、デブ必読のコラムだ。そして「図書カード三万円使い放題!」は桜庭一樹。真夏の新宿紀伊國屋書店本店まで徒歩でやってきた若き直木賞作家がお持ち帰りした本を、さあ、ご覧あれ。さらに今月は、シンポ教授の温故知新インタビューに新潮社の現役バリバリ編集者が登場。〈新潮ミステリー倶楽部〉船戸与一『蝦夷地別件』に隠された指紋の謎をいま明かすのだ。さらにさらに青土社営業部・榎本周平27歳が2010年出版界に期待する人々に登場すれば、連載終了からひと息もつかず、走り続ける高野秀行が今度はなんとサハラ・マラソンに挑戦! 30年振りの引っ越しにチャレンジする鏡明は、はたして魔窟からの脱却なるのか! というわけで(どういうわけだ)、J太郎氏が新宿から自転車を漕いできても、もう大丈夫!の秋がきて、本の雑誌10月号も、読書の秋万全号なのだあ!