内容紹介
本の雑誌12月号の特集は「立ち読みの研究」! おっと、本の雑誌が立ち読みの研究なんて、おいおい、いいのか、と思われるかもしれないが、書店はすべての立ち読みを否定しているわけではない。もちろん立ち読みを励行するつもりはないが、マナーを守れば歓迎される気分のいい立ち読みだって可能なのだ。では、どういう立ち読みならいいのか。というわけで、三人寄ればかしましい女性書店員が文殊の知恵で「立ち読み十二か条」をつくる座談会から、ジュンク堂池袋本店の座り読み客の動向を追う探検隊報告、そして村上春樹『東京奇譚集』を立ち読みで完読できるかに挑む突発レポート、さらにどうせなら帯をじっくり立ち読みしてくれい!と主張する「いけるじゃん」編集者の雄叫びと、正しい立ち読みを研究する16ページだ。おっと、忘れちゃいけない読者アンケートは「私の立ち読み雑誌!」。なんと回答数ダントツは本誌で、喜んでいいのか悲しむべきなのか。とにかく立ち読みしないで、レジに直行してくれぃ!
新刊めったくたガイドは三橋暁が英ミステリの重鎮マイクル・イネスの『ストップ・プレス』の曲球っぷりに拍手を送れば、石堂藍は期待しないで読み始めた『ヘンリーの身に起こったこと』になぐられるほどの大ショック。大森望が国内海外の大傑作に五つ星を連発すれば、吉田伸子は伊坂幸太郎『魔王』で嫌ぁな感じを体感。米光一成が9・11のドキュメントに戦慄すれば、北上次郎は待ってましたの北謙『水滸伝』完結に、大興奮! 興奮しすぎて本誌初の一冊のみ紹介になってしまったが、ほかのめったくたガイド陣は真似しないように、とこの場を借りてお願いしておこう!
しつこく続く30周年企画第4弾は、北上次郎が選ぶ「この30年間の面白本ベスト30」。『影武者徳川家康』が落ちていることにいま気がついた、という忘れんぼおやじの30冊には、あれれ『水滸伝』も入っていないが、まあ、いいか。まぎれもなく傑作揃いと断言するベスト30だ。さあ、いまのうちに読んでくれ! さらに今月は、栩木伸明が露天のメトロポリタン美術館で見つけたマリア像の謎から広がる芋づる読書の楽しみをこっそり教える特別寄稿に、京都の挫折ハードロッカーから届いた「翻訳ミステリー・好き嫌い」アンケートのハガキに文藝春秋の担当編集者が『ホワイト・ジャズ』の読み方をすばり答える突発企画と、ゲスト陣もますます充実。おこたは出た出た、熱燗はまだかいな、第3のビールへの増税は断固反対! なにはともあれ立ち読みですますのはやめてね、の本の雑誌12月号を、買い忘れないように!
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