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本の雑誌風雲録 (角川文庫)
 
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本の雑誌風雲録 (角川文庫) [文庫]

目黒 考二
5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容紹介

雑誌を作る人がいた。そして運ぶ人がいた。出来たての雑誌をカバンに詰め込み、電車に乗って、パスに揺られ……。彼らは配本部隊と呼ばれた。一日の労働に対する謝礼はいっぱいのカツ丼と1本のビール。「本の雑誌」を陰で支えた配本部隊の10年間を初代発行人が描いた不朽の名作が書き下ろし&単行本未収録原稿90枚の「その後の『本の雑誌風雲録』」を加え、ついに復刊! --このテキストは、 単行本(ソフトカバー) 版に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

大学を卒業し、就職はしたものの、“本を読む時間がない”という理由から三日目退職を繰り返す目黒考二。たわいもない話を延々と続ける不思議なイラスト描き・沢野ひとし。そして、若き編集長で激務の最中でも本を手離さない椎名誠。70年代初め、彼らは新宿に定期的に集い、彼らの理想とする幻の新雑誌を肴に、夜を徹して飲み明かしていた。そして七六年四月、彼らの夢であった『本の雑誌』は創刊された。いわば贅沢な遊びだった…。始めたのは良いけれど書籍流通のイロハも知らない彼らが、如何にして今日に至ったのか。多くの仲間とともに奮闘を続けた、本を愛する人間たちの物語。

登録情報

  • 文庫: 243ページ
  • 出版社: 角川書店 (1998/10)
  • ISBN-10: 4041974038
  • ISBN-13: 978-4041974032
  • 発売日: 1998/10
  • 商品の寸法: 15 x 11 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 624,269位 (本のベストセラーを見る)
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最も参考になったカスタマーレビュー
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 山根晋爾 VINE™ メンバー
形式:単行本(ソフトカバー)
 あとがきに「本の雑誌に携わっていた時期のほうがそうじゃない時期の10倍以上楽しかった」とある。
そんなに素直にいえる事が素晴らしい。
 まともに働くことさえおぼつかなかったモヤシのような目黒青年が様々な人種に揉まれながらもグングン成長していくさまは本人が書いていながら読みごたえがある。
 著者自身が椎名誠がまだ世に認められる前からの付き合いなので、椎名本人とその仲間達とどのように「本の雑誌」が生まれそして読まれるようになっていったかを知るのは、私のような椎名誠好きには非常に感慨深い。
 配本の苦労や実務経験ゼロの状態からのスタートに戸惑うこと連発の序盤から多くの学生を取りまとめるようになるまでの段階も面白い。
なんとか当時いた全員のメンバーを紹介しようとしているのも読んでいて好感が持てた。
 出版社って大変そうだけど素敵な仕事だな、と思えた一冊です。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本(ソフトカバー)
 本書「風雲録」は「本の雑誌」の内容の回顧ではなく、取り次ぎを通さない直販雑誌ならではの配本の苦労話をまとめたドキュメントです。

 椎名誠と著者は、なりゆきと勢いで「本の雑誌」第1号は作ってしまいました。
 仲間うちだけに配る同人誌にはしたくない、という単純な理由で著者が書店まわりを担当することになります。

 出版流通の知識もなく、納品書も請求書も書いたこともありませんでしたが、「本の雑誌」は少しずつ部数を伸ばし、いろいろな人にお世話になりました。

 はじめて事務所ができるまでの5年間、椎名と目黒の友人たちが会社を休んでは手伝ってくれました。自分の勤務先の近くの書店に配本することになり、運転席でタオルをかぶって隠れた、なんていう笑い話も登場します。

 友人たちだけでは回らなくなった頃、助っ人募集! に呼応して集まってくれた学生達が頑張ってくれるようになり、「配本部隊」と名づけられました。一日の労働に対する謝礼はカツ丼と一本のビールだったといいます。

 学生たちの熱意に支えられていた「本の雑誌」は、とてもビジネスとはいえない状態です。そもそも、目黒自身が仕事をするよりも、ただ本を読んで暮らしていたい人間なのです。

「生活はふわふわと頼りないものにしておきたかった」と繰り言をつぶやく目黒は、部数の増加を素直に喜べません。

 しかたなく配本部隊を指揮しているうちに、目黒は都内の地理にムチャクチャくわしくなり、学生たちの面接やリーダーの任命など、人並みのビジネスマンに育っていきました。
 毎年やってくる卒業シーズンには、学生たちとの別れと、もう昔には戻れないという目黒自身の思いが交錯します。

「椎名誠との確執」の真相も知ることができました。

 本の雑誌ファン、椎名誠ファン、目黒孝二ファン、その他、ちょっと青春のノスタルジーに浸りたい人にお勧めです。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By bookfed
形式:文庫
 直販雑誌だった時代の「本の雑誌」。直販制度を支えた助っ人配本部隊のエピソード中心に、本の雑誌の歴史を振り返るノンフィクションであり、エッセイである。
 助っ人というのが、書店に本を運び、伝票整理など諸々の雑用をこなす人たちで、若き会社員や大学生中心なので、食い気に恋に体力に、彼らの青春物語として読めるのが楽しい。 

 紆余曲折ありながらも一大雑誌に成長していった本の雑誌。この本のおかげで、本屋に平積みされている「本の雑誌」を、今までとは違った感慨を持って眺めることになりそうだ。

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