あとがきに「本の雑誌に携わっていた時期のほうがそうじゃない時期の10倍以上楽しかった」とある。
そんなに素直にいえる事が素晴らしい。
まともに働くことさえおぼつかなかったモヤシのような目黒青年が様々な人種に揉まれながらもグングン成長していくさまは本人が書いていながら読みごたえがある。
著者自身が椎名誠がまだ世に認められる前からの付き合いなので、椎名本人とその仲間達とどのように「本の雑誌」が生まれそして読まれるようになっていったかを知るのは、私のような椎名誠好きには非常に感慨深い。
配本の苦労や実務経験ゼロの状態からのスタートに戸惑うこと連発の序盤から多くの学生を取りまとめるようになるまでの段階も面白い。
なんとか当時いた全員のメンバーを紹介しようとしているのも読んでいて好感が持てた。
出版社って大変そうだけど素敵な仕事だな、と思えた一冊です。