登録情報
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教授は物理学の素粒子の分野でノーベル物理学賞を受賞されたが、意外なことに幼少の頃から手ほどきを受けた漢学、「老荘」の哲学の影響を強く受けていたことが分かり、驚いた。
他にも『源氏物語』やドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』などの古今東西の様々な文学作品や哲学にも影響を受けていたことが分かり、教授の教養の広く豊かな裾野が、独創的な科学的な思索を支えていたことを知った。
特に20世紀最大の天才と謳われた、友人であるアインシュタイン博士との交流や思い出話はとても興味深く心に残るものであった。
巻末にある、短い自叙伝-ある物理学者の宿命-と題する文章にも、思わず微笑が。教授は自己表現が非常に苦手で、「多分ほかの人ならば悩まなくてもすむような事を、終始自分で悩み続けている。」といった文章からも教授の意外な人間くさい一面が垣間見られた。
私にとっては忘れがたい書物である。
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