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最も参考になったカスタマーレビュー
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
つかみかかる読書,
By ANA! (京都府) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 本と怠け者 (ちくま文庫) (文庫)
雑誌連載時から楽しみに読んでいた。基本的に、一編で一人の文学者を紹介する。著者は一つの作品というか、書き手の人生そのものにより興味を持つ。華やかな人、地味な人、……彼らはいったいどうやって、生涯にわたってものを書き続けてきたのだろうか? 必然的に、扱う著作物は彼らが一生のあいだに残したほぼ全てにわたる(これは相当元手がかかっているはずだ)。そしてそのエッセンスをぎゅっと濃縮する。そこへ果敢につかみかかっていく。 何か切迫した問題設定やテーマがあるわけではない。日常の合間に、なんとなくふっと手を伸ばす、といったふう。そしてそこに書かれてあることに触発されて、思考がはたらく。たくさんの短い引用に拮抗するようにしてつむがれた切っ先鋭い言葉が、ズバズバと読み手に突き刺さってくる。ここでは読むことが生きることに重なり、日々の省察へとつながっていく。それはローテンションに見えながら、実はジリジリとしぶとく執念深く、エネルギーを燃やしている。おお、ここに文学の一つの秘密があったのか。 知らない人物もいっぱいいる。いっぱい興味を持った。
8 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
寸暇を惜しんでダラダラする。ちゃんとしてない大人もたまには味のあるものだ。,
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レビュー対象商品: 本と怠け者 (ちくま文庫) (文庫)
この著者と僕は好きな作家の傾向がすごく似ている。著者は私より、14歳、年下の1969年(昭和44年)生まれであるが、 それでも似ているのである。 代表例が深沢七郎さんと阿佐田哲也さん。 おふたりとも、夢中で読んでいる最中に亡くなってしまったので、 読むべき作家がひとりずつ居なくなってゆく悲哀を味わったのである。 で、著者は古本が大好きで、私と大いに違うところは 読書家であるところである。 この本は大変信頼が置けるので 私は著者を本読みの先達と定めて、尾崎一雄と梅崎春生を読むことにしたのである。 寸暇を惜しんでダラダラしながら。
9 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
対象年齢,
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レビュー対象商品: 本と怠け者 (ちくま文庫) (文庫)
大学の書籍部にどっさり平積みにしてあったので購入したのだが、どうにも大学生が読む物ではないというのが印象。社会人の皆さんなら共感が持てるのかもしれず、そうではない私にそれを判断する術はない。 古書に関するエッセイ集だが、出久根達郎・喜国雅彦といった作家のそれとは異なり、引用を頻繁に行ってそれについて作者が感想などを述べるという幾分ブログ的な内容で、古本である必要性はやや弱い。 初出の『ちくま』誌の読者層を想定してか、取り上げる作家の基本情報はかなり省略されているところが多く、具体的にどういう人が書いた本についての話なのかがぼんやりとしたまま読み進めなければならない場面がたびたびある。 また、詩についての分量がかなり多めで、詩に疎い私にはその点でも向かない本であった。 そしてここまでは人の好みの問題としても、この本それ以前に細かいミスが多すぎやしないか。 大分だれていたので後半は適当に読み飛ばしているのだが、それでも「引用のカッコ書きが閉じていない」「"管"を"官"と誤記」「文末でもないのに改行」と私が一読で見つけただけで3か所もあり、「適当に作られた本なのかな」という印象を受ける。 かなりバイアスのかかった印象を書いている自覚はあるが、文庫としては決して安くない本なので、こういう感想を抱く可能性もあるということはそれなりに有用な情報であろうとも思い感想をしたためた。 買おうかどうか迷った人は、作者のブログがある(収録作の一部はブログが初出とのこと)らしいのでそれを読み、自分に合う作風かを考えた上で判断した方がよかろうと思う。
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