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「朝顔」と「寒牡丹」と「山百合」では、それぞれの花が象徴する
要素を内包した三人の女性達が登場します。私は「寒牡丹」の話が
最も印象的でした。その回の主人公の、勝気で牡丹が好きな少女には、
あまり感情移入する事はなかったのですが、彼女と、時実の部下の
五郎とのやり取りが面白いです。それに、遊郭の花形だった、
美しき二人の女性が登場したりして、一番、能や歌舞伎を
思わせる場面が多く、華やかな話だったような気がします。
「山百合」の、百合依という少女が登場する話は、
話の始まり方が、とても面白いと思いました。
かなり切なさを感じる話でした。百合依のような人は、
多いんじゃないでしょうか? それから、私も空木の花は好きです。
だから、いい花として取り上げられていて良かったです。
この漢字の名前も好きですし。
また、確かに、妖しく美しく幻想的なだけ
ではなく、考えさせられる物語でもあると思います。
菅浩江氏は、京都出身だそうで、だから、こんな情感ある話が
書けたのかな?と思いました。ただ、時実と日照間と朧の過去については、
まだ謎も多く、そこはかなり気になりました。
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