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最も参考になったカスタマーレビュー
17 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0
二人のイタいイタい対談,
By モー阿寒娘。 "ymazdanyc" (大和高田市高砂町2-23) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 未聴の宇宙、作曲の冒険 (単行本)
武満徹、黛敏郎亡き後、日本の代表的作曲家として君臨する湯浅譲二がこれまた現在の第一線の作曲家である西村朗との対談が実現した本です。本書の内容は、かなりイタいものです。かなりというのは言葉のあやで、実のところ非常にイタい内容です。 湯浅の発言といえば自分の過去作品への回顧とおくめんもない自画自賛。そして同世代の作曲家たちへの辛辣な批評、とりわけ国際的な知名度の高い武満徹に対する隠しようもないヤッカミ、そして武満が正当な音楽教育を受けていない点を優越感たっぷりに指摘するといったものです。 しかし、この本の内容は決して価値のないものではないと思います。それは、両名が所属する『現代音楽』が今日どうして閉塞を通り越して解体に向かいつつあるかということを考えさせる手がかりになることです。 そこには20世紀を支配してきた進歩史観に基づく聴き手不在の音楽シーンがどう進んでいったか、どのような心持を持った担ぎ手に任されてきたか。そのような問題意識がこの対談本から透けるように浮かび上がってきます。 クラシックは好きだけど、現代音楽はもうひとつといったリスナーの方にもお読みいただきたいと思います。
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