高校3年生の時に、受験勉強の休憩にふと夜中TVをつけたら倉俣史朗の作品を紹介する番組をやっていた。
「官能の空間」と題されていたが、まさにその通り、画面に目が釘づけになってしまった。
それまではインテリアデザインなんかには興味が無かったし、どちらかというと地味なジャンルだったのだが、これをきっかけにインテリアデザインというものにハマってしまった。
例えば、椅子というと、木で出来ている学校の椅子か、学校の体育館や会議で使用する折りたたみの安っぽい椅子しか思い浮かばなかったのだが、まさかアクリルやガラスを椅子のマテリアルのひとつとして使用するとは、想像すら出来なかった。
1988年に発表された「MISS.BLANSHE」は、その透明なアクリルの中になんと薔薇の花を埋め込んでいる。これには圧倒されてしまった。それからは倉俣史朗の作品にのめりこんでしまい、本も数冊購入した。ただ、自分が倉俣史朗の存在を知ったのは彼の死後だったが…。
また、8年ほど前には3時間以上かけて、豊田市の美術館まで椅子だけの企画展を見にいった。「MISS.BLANSHE」の実物もあった。やはり実物の前で立ち尽くしてしまった。それは感動以外の何物でも無かった。