本作には大まかに言って、
ヨーロッパおよび日本で劇場公開された144分版と、
米ユニバーサル社のM・シャインバーグが結末などに改変を施した94分の
「最後に愛は勝つ(Love Conquers All)」バージョン、
そしてアメリカ公開用にギリアム監督が再編集を行った132分のUS公開版の
3つのバージョンが存在します。
このブルーレイに収録されているのは、基本的には144分版をもとにし、
オープニングのみギリアム自身が「オリジナルよりも良い」と認めているUS公開版のもの
(元は黒地にテロップなのに対し、雲の上を飛ぶ映像が入る)に差し替えたバージョンです。
北米クライテリオン社のDVDでは、この版をファイナル・カットとして収録しています。
一方、現在北米ユニバーサルから発売されているBDに収録されているのは
132分のUS公開版であり、特典も皆無。
それに比べれば、完全版の本編に加えて30分のメイキング”What is Brazil?”と予告編
(国内盤2枚組DVDに収録されていたものと同内容)
も収めた国内盤は、良心的なリリースであると言っていいと思います。
クライテリオンの3枚組DVD-BOXに収録されていたさらなる特典
(「バトル・オブ・ブラジル」ドキュメンタリーなど)や94分バージョン
も収めてくれていればさらに完璧でしたが、
それはクライテリオンからのBDリリースを待つしかないでしょう。
基本的に、国内盤の仕様は合格点だと思います。
さらに他のバージョンも観てみたいという方は、USユニバーサル盤を取り寄せるか、
クライテリオンからのリリースを待つのもいいのではないでしょうか。