正面から「未来学」をうたっていないところが良い。
それでいて、未来とは何か、未来をつくっていく力には、どのようなものが作用していて、
より良い未来をつくるには、どう行動すべきなのか、を教えてくれる。
印象に残ったこと。
「できもしないこと」を「できる」と過信して失敗する/問題を起こすことは、多々あるが、
実は、その裏に、「できること」を「できない」と考えてしまって、やらなかったことが
たくさん隠れている。
未来三角形・・・未来をつくる原動力は、「現在の推進力」「過去からの重力」と
「未来からの引力」の3つの力が作用している。未来からの引力を強くするには、
望む未来をイメージ化し、ビジョンをつくることが重要。
社会に現れる事象の4層構造・・・ある事象(第1層)の裏には、直接的な原因/主体(第2層)がある。
第2層を分析していくと、その主体が行動する価値観/世界観(第3層)がわかる。
そしてその第3層をつくっているものが、「神話的信念」(第4層)である。
新しい神話的信念が現れたり、従来から変化するとき、社会が大きく変化していく。
次の時代に発見されるであろう知識を、「未来の知識」として学問領域に取り入れようとする
「未来学」は、意外と面白くて、実は重要な学問ではないか、と理解できる良書だと思います。