「子どもは泣くのも仕事」、なんてことも言うけど、やっぱり子どもは笑っているのが一番いい。このドキュメンタリーに登場する子どもたちは、みな悲惨で壮絶な境遇にあったが、そんな中でも観る側にとって救いとなるのは、この子たちの笑顔、そして瞳の輝きだ。もちろんそれは、この子たちに写真を撮ることを教えたザナ・ブリスキさんがもたらしたものなのだが、やはりそれだけでなく、この子たちは―少なくとも友達といっしょにいる間は―最高に楽しくて幸せだったと思うし、たとえそういう強い意識はなかったとしても「自分たちは“チーム”として最高だ!」という思いは、きっと頭のどこかにあったことだろう。
思い出してみてほしい。あなたにもきっと、そんな子ども時代の一時期があったはずだ。オレの場合それは、小4の一年間にほぼ限定されるが、確かにたとえ豊かでなくとも、あの頃は本当に楽しかったし、毎日がキラキラしていた。「学校に行くのが楽しい」なんて、あの頃だけだったし。
そういった、懐かしくて甘ずっぱい想いがよみがえってきて、とても「遠い国の、自分には無関係なお話」とは思えず、オレはあの子たちに激しく感情移入しながらこのドキュメンタリーを観ていた。従って冷静な評価は困難であり、この作品にというよりも、ザナさんと子どもたち、そしてザナさんと共に腰を据えて撮り続けたロス・カウフマン監督に☆5つをさしあげたいと思う。
なお、この“特別版”は、紙の箱の中に“通常版”と同一のDVD、そして子どもたちの撮った写真20枚をフィーチャーしたポストカード・ブック(劇場などで販売されていたもの)が収められている。
映像特典は、本編の続きともいえる「3年後の再会映像」(約9分)、来日時の監督&成長したアヴィジットへのインタビュー(約30分)、日本版予告編(約2分)、ほか監督と子どもたちの紹介、子どもたちの作品ギャラリーなど。