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未来を予測する技術 (ソフトバンク新書 46)
 
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未来を予測する技術 (ソフトバンク新書 46) [新書]

佐藤 哲也
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

21世紀はシミュレーション文化の世紀!!
コンピュータ技術の発展により飛躍的に精度を増したシミュレーション。気象予測、地震災害、新製品開発、経済予測……デカルト的な要素還元式の考え方だけでは分析しきれなかった複雑な現象をも対象にできる、未来を観る望遠鏡の可能性はいかに?!

内容(「BOOK」データベースより)

いつの時代も求められる未来予測。気象予測、地震予測、経済予測など様々なニーズがあるが、コンピュータ・シミュレーションは、現代もっとも科学的信頼性に基づいて行われる未来予測の手法である。IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の調査にも貢献する「地球シミュレータ」を通し、シミュレーションの「今」と「展望」を解説し、新しい文化の胎動を俯瞰する。

登録情報

  • 新書: 184ページ
  • 出版社: ソフトバンククリエイティブ (2007/8/16)
  • ISBN-10: 4797341165
  • ISBN-13: 978-4797341164
  • 発売日: 2007/8/16
  • 商品の寸法: 17 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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13 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
日本学術会議の月刊誌「学術の動向」2007年7月号において、この分野の日本の第一人者として佐藤 哲也さんは「未来を科学するシミュレーション」という原稿を書かれています。本書はそこで述べた内容を新書用にふくらませたもののようです。コンピュータの処理能力は指数関数的に年々向上しています。そのため、シミュレーション科学は、将来にわたって発展する有望な学問領域です。この学問分野に興味がある人にとっては広い意味でのこの分野の最近の動向を知ることが出来るので、有益な本と思います。シミュレーションによる地震の予測がなぜ難しいのかの説明はとてもわかりやすく、また、どうすれば予測の精度上げられるかについてのアイデアも説明されており好感が持てます。残念な点は、地球温暖化の議論に貢献している地球シミュレータの結果の解説が少ない点です。
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14 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By mnita
形式:新書
 地球シミュレータを用いた予測の話が紹介されており,環境問題等に対してシミュレーションがますます大きな役割を演ずるようになることを納得させられる。シミュレーション技術のひとつの究極の姿が明快に示されている良書である。
 ところで,このタイプのシミュレーションは,同時期に同じ出版社から出た「心はプログラムできるか」(有田隆也)によれば「対象とする現象をそっくり模擬」するための「従来型シミュレーション」ということになる。要素還元的な方法論の限界というものが,本書に書かれている丸ごとシミュレーション(「ホリスティク・パラダイム」と筆者は呼んでいる)で本当に解決できるのか,あるいは,種を巻いて「創発」させるタイプのシミュレーション(心はプログラムできるか)が必要なのか?
 いずれにせよ,この種のシミュレーション技術は社会の方向性を決める際に必要不可欠であろう。ただし,今後期待することとして書かれている「個人というレベルでもシミュレーションが活用されるようになる未来」(180頁)には明るいものを感じにくい。「生き方のシミュレーション」というものがよくわからないが,「この会社をやめてフリーになったときの年収予測*万円」とか,「この人と結婚したらこういう子供が生まれる確率80%」という類いの予測とするなら,「新鮮な気持ちで未来に夢を持つことができる」だろうか? 逆のような気がしてならないのだが。
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16 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
過日、福岡伸一氏の『生物と無生物のあいだ』を読んだ。美麗な文章で魅せる分子生物学のガイダンスで、野口英世氏の幻影に物申すといった印象だったが、結局、動的平衡のメカニズムは不可思議で謎に包まれたまま、という、生命や自然の奥深さに驚嘆して終わった。
本書は、コンピュータ・シミュレーションという、一見、生命や自然とは無縁の技術の解説本かと思いきや、著者の主張がまさに、「今後の科学は動的平衡にあるシステムをホリスティックに考えるべき」という一貫した方向性を示しており、21世紀科学の課題を、この2冊からまざまざと実感させられた。
素人からすると、生命を研究するのに多くのマウスの貢献を必要としたり、温暖化を予測するのに膨大なエネルギーを消費するという、ある種の矛盾を感じつつも、デカルト的な要素還元の科学を卒業し、超専門的な、多様な分野の協調から考察する科学の時代になっているのだと感じた。
著者の言う、「地下核実験の代替としてシミュレーションをしている場合ではない」というのはまったく同感で、「他にやることはいっぱいあるだろう」という思いを強くした。
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