本書は、2005年から2007年にかけての
イチローの言葉を集めたものである。
前作は262安打のシーズン記録をつくった直後の
出版であったが、その時と比べてみるのも面白い。
イチローはシーズン中にはあまり詳細なコメントを出さないので、
シーズン終了後のコメントは興味深い。
中でも、2007年シーズン終了後の発言からは、
この年はプレッシャーに正面から向かい、
それを克服できた(と言うより逃げなかった)ことがうかがえる。
200安打達成時に「来年は?」と聞かれて
不機嫌そうなコメントを残している。
これは、常に変化(進化)しつづけることで成績を残してきたことからすると、
簡単にヒットを打っているわけではないという気持ちの表れか。
それぞれのコメントはシンプルだが、奥が深く、
一読後も、折にふれて適当なページを開いてみるのも本書の楽しみ方であろう。