経済のグローバル化、地球環境の悪化など、我々の生活を取り巻く環境は激変しています。加えて、わが国は、巨額の財政赤字を抱えた中で、少子高齢化、人口減少社会を迎えており、経済の活力維持、福祉の在り方と負担の問題など様々難問に直面しています。これらの問題にどう取り組むかの選択は、政治家や官僚ではなく、国民が行うべきであることは論を俟ちません。しかし、現状は政治には無関心、経済のことは分らないという人が余りにも多いのではなかでしょうか。
本書は、映画という身近な題材を通じて複雑な経済の仕組み、政府の役割などについて易しく解説してくれます。同時に、これが本書の醍醐味だと思うのですが、様々な問題について考えるヒントを提供してくれます。本書を読むのを機会に、身近に起こる様々な問題を自分なりに考えて見てはどうでしょう。
筆者の鋭い洞察力による映画作品の解説も面白く、本書で取上げられた映画で、見ていないものは見てみたい、見たものは再度見直して見たいという気にもさせてくれる本です。