最近のAudiは、デザインが以前の保守的で控えめな印象から、だいぶ洗練さ
れてアグレッシブなデザインに変わって、格好良くなったと思っていました。
中国では進出が早かったのか、企業経営者・政府幹部クラスが乗る車として、
高いブランドイメージがあります。街中でフォルスルワーゲンと同じくよく見かけます。
そのデザインを日本人が担当していたと知って驚きました。「デザインは、
過去と今、そして未来をつなげる」というフレーズに共感しました。和田氏は
以前、今をデザインすると言うことでA5を設計、この本では過去自分がどのよ
うな経験をしたのかが書かれています。そして、日本に帰国後は東京の未来を
デザインする仕事に取りかかっているようです。
A5のデザインをするときに当時、Audiのミュージアムやモダンデザインミュー
ジアムに足繁く通っていました。過去と対話することによって、今のインスピ
レーションとつなげる作業をしていたと言います。
日本人は、学校で近現代史の歴史の授業を軽視する傾向にあると思います。
毎年、石器時代・縄文時代から授業がスタートすると思いますが、これを現在
から遡るように換えたらどうでしょうか。確かに歴史を順番に知るというのは
重要かも知れませんが、歴史の結果から因果関係を学ぶという順番も良いので
はないかと思います。
以前読んだ本で、人生の意義は、真・善・美にあると言った人がいます。
漫画家 業田良家さんの「ゴーダ哲学堂 (竹書房文庫 GY 8)」です。
デザインの仕事は当然、美にあたります。過去を学ぶことは真実をとらえる
ことになると思います。そして、未来をつくるために今をより善く生きること
が大切だと感じました。
自分にできることは何なのか、過去から自分の傾向を知ることから始めたい
と思います。