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未来からのホットライン (創元SF文庫)
 
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未来からのホットライン (創元SF文庫) [文庫]

ジェイムズ・P・ホーガン , 小隅 黎
5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

アメリカ西海岸で技術コンサルタント事務所を開いているマードック・ロスは、スコットランドの古城に住む引退した物理学者の祖父に招かれ、友人のリーとともにイギリスへ向かった。祖父が政府の助けもなく、独力でタイム・マシンを完成させたというのだ。タイム・マシン・テーマにいどんだJ・P・ホーガンのお手並みやいかに。


登録情報

  • 文庫: 439ページ
  • 出版社: 東京創元社 (1983/04)
  • ISBN-10: 4488663060
  • ISBN-13: 978-4488663063
  • 発売日: 1983/04
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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By "strix"
SF作家の登竜門(?)タイムマシン物にホーガンが挑戦します。でも、ただのマシンではありません。ここが並みの作家と一味違うところ。タイムワープするのは人ではなく情報のほうなのです。ご多分に漏れずハードな理論解説つき。最後が超ハッピーエンドになる点が気に入って、すでに10年かけて10回以上読み返し、原語(英語)版も購入してしまった作品です。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
 J.P.ホーガンのタイムスリップものということで手に取ったが、読み進めていくとどこかで観たような覚えが。そう思ってググッてみると、昨年アニメ版が放映された「シュタインズ・ゲート」との類似点を挙げるブログがいくつも引っかかりました。
 ストーリーは、ノーベル物理学賞も受賞した天才物理学者が、リタイアして帰った故郷のスコットランドの寒村で、仲間とともに「時間をさかのぼって情報を送ることができる装置」を開発し、それによるタイムパラドックスの謎解きをしながら、世界を破滅に追い込む大惨事を食い止めるというものです。前半ではどうやって過去に情報を送ることができるのか、そしてその際に世界はどうなるのかについてストーリーが展開されますが、破綻の無い(少なくとも書いた点では否定のしようのない)緻密な理論の展開はホーガンの小説の醍醐味です。後半では「バゴファント事件」と「センチュリオン事件」の、世界を破滅に追い込む2つの事件を、過去へ情報を送ることで解決しようとしますが、そこに主人公の一人の恋の行方が絡み、いろいろとやきもきさせられます。
 本作品に登場する、「時間をさかのぼって情報を送ることができる装置」というのが、シュタインズ・ゲートでいうところの「Dメール」に相当します。未来の情報を受け取った世界がその後どうなるのか、その解釈もこの作品と良く似ています(リーディングシュタイナー能力のある人物は登場しませんが)。ホーガン自体は他にもタイムスリップもの(プロテウスオペレーションなど)を書いており、作品ごとに違った解釈をベースにストーリーを展開していますが、この作品では主人公たちが実験結果を見てそれらの解釈を比較検討したりしていて、ホーガン自身のタイムスリップものの原点ともいえるでしょう。1980年に、そこから30年後の2010年(奇しくもホーガンの没年)を舞台に書かれた作品ですが、ホーガンの想像ほどには現実世界は進歩していない一方、はるかに進歩した部分(本書では最高スペックのコンピューターの記憶容量が50MBないとか)もあったりして、それはそれで楽しめます。
 過去に情報を送ることで危機を回避できるということで、基本的にはハッピーエンドですが、その間に起こったことが(送った情報以外は)、全て無かったことになってしまう訳です。それが恋愛関係にある二人の間には悲しい訳ですが(改変された世界では当の本人達にも気付きようが無いのですが)、この作品ではストーリーをうまく運んで、爽やかな終わり方になっていると思います。
「当然のなりゆきというものだ・・・」
「これがシュタインズ・ゲートの選択だよ」
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11 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
Amazonが確認した購入
最近になってホーガンの面白さに目覚めて、彼の作品を片っ端から読み漁っているのですが、『未来からのホットライン』は翻訳の品質が低すぎて読むのが非常に苦痛でした。

訳者は日本SF小説史に残る(と私が勝手に考えている)『北極シティの反乱』の著者とのことで、本業がSF小説家であれば訳文も綺麗だろうと思ったのが間違いでした。全体が、日本語で普通そういう表現はしないだろうという文章や、元の英文が想像できるような直訳調に満ちていて、一読して理解できないセンテンスを何度も読み返すことを強いられ、とにかく疲れました。

主題のアイデアや物語の展開などは非常に面白そうに思えたので、機会があったら原書で再読しようと思います。

主人公の「一本まいった」という異様な台詞には、こちらが参りました。

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