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未曾有と想定外─東日本大震災に学ぶ (講談社現代新書)
 
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未曾有と想定外─東日本大震災に学ぶ (講談社現代新書) [新書]

畑村 洋太郎
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (16件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

「未曾有」と「想定外」、二つの言葉に隠れてしまった本質的な問題とは? 3月11日から原発事故調査委員会・委員長に就任するまでに、失敗学の視点から考えた大津波と原発事故。311後の日本を考えるヒント。

内容(「BOOK」データベースより)

私たちは今回の災害を転換点にできるのか?失敗学の畑村教授がいままで考えてきたこと、そして3月11日から「原発事故調査・検証委員会」委員長になるまでに考えたこと。

登録情報

  • 新書: 200ページ
  • 出版社: 講談社 (2011/7/15)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062881179
  • ISBN-13: 978-4062881173
  • 発売日: 2011/7/15
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (16件のカスタマーレビュー)
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 今回の原子力関係の事故調査委員のようなものを任された畑村先生。以前から失敗学で各メディアに出演されていましたが、三陸海岸の石碑「ここから下に家を建てるべからず」というのはその当時(以前から)紹介されており、先人が石碑を建てることで注意喚起をしていた。しかし、すでに下には多くの人家が建てられているという事象が語られていました。(NHKの番組でも紹介されていました。)
 今回は津波と原発について短時間で過去の資料からとりまとめられたという内容です。
 津波の防波堤は安全ではなく、津波の時間を遅らせるための1ツールであるという話をされ、そこに取り巻く安心感、何度も津波に会いながら大事には至らないため、「オオカミ少年」的な状況により逃げ遅れたケースも考えられるという考え。畑村先生が以前から言われ続けた警告がまさに現実になりました。もし少し被害が少なくできた、と。また職業倫理的に被害にあわれた方も多くあり、美談として取り上げられているが、社会システムのようなものでもっと死なずに済んだ方法があったのではないかと敢えて厳しく提言されている。
 原子力については「原子力村」と「極端な原発反対論者」との間との闘争により強固な「原発は絶対安全です」という神話を作り上げた構図を通して、事故に至る現象・マインドを説く。
 報道や雑誌・書籍等ですでに多くの今回の震災事情については語られていますが、かなり以前から津波と原発に警告され続けた畑村先生の本として手に取った次第です。
 
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21 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
評者は個人的に、「あってはならない」という表現がキライである。

起こっては都合が悪い、外聞が悪いというだけで、
実際にはよく起こることも、「あってはならない」と表現される。
精神論臭い点も、キライである。

都合のわるい事柄を、直視したがらない傾向は、
本書のテーマに似ているように思う。

著者の指摘は歯切れがよい。
・・・東電や政府は、「想定外」を連発するが、
「想定する」責務を、彼らは負っていた。等々・・・
日本の組織が陥りやすいクセを
著者は繰り返し指摘する。

「コンプライアンス」という言葉は、ふつう、「法令遵守」と訳されるが、
意図的な誤訳というべきだろう、とも。
本来は社会の要請に応えるとか、適応するという
もっと能動的なイメージのものを、
ただ「法令」を守れば良い、という風に、わざと矮小化する意図が見える。

自分の頭で考える。
想定を決める。
想定の範囲を考える。
そうしたことが、重要でありかつ難しい。

役所の決めた想定の範囲に、思考を狭めてしまう傾向。
想定の範囲内は、マニュアルなどに細かく決めておく。
マニュアル万能的な傾向が、日本中に蔓延している・・・。

著者の、そのようなユニークにして
いちじるしく、まっとうな考え方が
ここちよい。

畑村・失敗学が、いつまでも語られるだけに終わり、
致命的な失敗があとを断たないことは嘆かわしい。

「畑村先生の考え方は、もうみんなの常識です。
もう新しい本を書かなくていいですよー」
と、言える日が来ることを
祈る気持ちでいる・・・。
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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By FreshAir 殿堂入りレビュアー トップ10レビュアー
「自然災害を力尽くで押さえ込むことはできませんが、智恵を使ってある程度コントロールすることは可能です。そこで重要になるのは自然と『闘う』のではなく、自然と『折り合う』という考え方です」。

失敗学で有名な畑村洋太郎氏が、東日本大震災と福島原発事故について書いた本。わかりやすく、簡単に読める。もう少し時間をかけるつもりだったらしいが、「東京電力福島原子力発電所における事故調査・検証委員会」の委員長に就くことになり、そうなると報告書がまとまるまで原発について知りえたことを自由に公表できなくなるので急いでまとめたとのことだ。3章構成になっている。

第一章は「津波と未曾有」。元々著者が三陸での津波について研究していたことがある上に、震災後も現地を回って調べている。その結果に基づいて具体的に個別の事例を列挙して解説し、得られた教訓を示している。

第二章の「原発と想定外」では、「原発は絶対安全」と唱えてきた原子力関係者達が陥った問題点について、主に著者の専門分野の視点から説明を行っている。ただ、それほど技術的に突っ込んだものではない。また、津波と違って「備えさえしっかり行っていれば防ぐことができる」という著者の主張については、原発事故の被害の甚大さを考慮すると万一の事態すら国レベルで絶対許されないこのような施設に対しても地震国日本において果たしてそのような考えで大丈夫なのだろうか、という疑問を個人的には持った。

第三章の「日本で生きるということ」では、今ではあまり警戒されていないものも含めて他にも様々な災害がこの国で発生しうることを指摘し、自然災害とどのように向き合って備えるべきかについて自身の主張を総括している。八ツ場ダムやスーパー堤防の是非について意見を述べている部分もあるし、東京湾の堤防は3メートルしかないとか、いざという場合の地下鉄の危険性についても目を向けている。
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自分の目で見て、自分の頭で考えて、行動に
畑村先生が、政府の福島原発事故調の委員長になり、
その活動直前の報告書として読むべき新書。
寺田寅彦さんの有名な台詞(伝承)である... 続きを読む
投稿日: 5日前 投稿者: AURON
自然とのつきあい方を学んだ
題名通り「未曾有」、「想定外」への向き合い方を東日本大震災を通して説明するという本だった。... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: Hazel
「未曾有」「想定外」から逃げない。
3.11以降の「震災と原発」を扱ったメディアや書籍は、
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「未曾有」や「想定外」といったあいまいな「呪文」をクチにしない、させないために
... 続きを読む
投稿日: 6か月前 投稿者: 左党犬
災害への備えとともに、事故を未然に防ぐ考え方もこの国の政策へ大きな一歩となることを期待したい。
失敗学を立ち上げ、六本木ヒルズの回転ドア事故やJR西日本の脱線事故など大きな事故の度に、高い知見を我々に示してくれる著者が、今回の大震災と原発事故について述べたも... 続きを読む
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投稿日: 8か月前 投稿者: kozykozykozy
幅広い知見と本質をえぐる洞察
失敗学の畑村教授の緊急作(とレビュワーは思っています)です。
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投稿日: 8か月前 投稿者: sparerib
災害に対する著者のかんがえには,まなぶべき点がおおい
東日本大震災に関してもつぎの災害へのそなえに関しても,すでにさまざまな議論がなされている. 著者もおおくの部分でそれをなぞっている.... 続きを読む
投稿日: 8か月前 投稿者: Kana
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