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未成年 下巻 改版 (新潮文庫 ト 1-21)
 
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未成年 下巻 改版 (新潮文庫 ト 1-21) [文庫]

ドストエフスキー , 工藤 精一郎
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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登録情報

  • 文庫: 633ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (2008/06)
  • ISBN-10: 4102010165
  • ISBN-13: 978-4102010167
  • 発売日: 2008/06
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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分裂症の小説 2012/1/15
形式:文庫
主人公アルカージがヴェルシーロフに翻弄されていく物語です。
また作者もヴェルシーロフに翻弄されているように思います。
構成はめちゃくちゃ。でも色んな問題と向き合い、成熟とは何かを永遠に問いていく未成年。
その答えが次作『カラマーゾフの兄弟』で顕在化します。
人によってはカラマーゾフに無理に繋げず、自分の物語を描いていくのも重要です。
ドストエフスキーを神聖化せず、自分の中にあるドストエフスキーを内面にしまって生きていくべきです。
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4 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 本作は元々複数のプロットがからみあい、複雑なのであるが、第三部になるとさらに複雑化し、混乱した社会を映し出している。
 しかしその中に於いても、第三部から登場するマカールが、清らかな空気を送り込んでいる。彼は主人公の戸籍上の父親で、救いのために長年巡礼生活を続けている。彼の言葉は、ドストエフスキーの理想である「民衆の正教」を表しており、そして彼が話したという或るエピソードは、深い印象を残し、当時のロシア社会を想像しやすくしてくれる。
 また、リーザも相変わらず美しく描かれているのだが、彼女はとても可哀想なことになってしまう。
「しかし悲しい、ほんとうの悲しい言葉は、わたしは特に妹のリーザについて言わなければならない。これこそ――ほんとうの不幸というもので、リーザの悲痛な運命にくらべたら、わたしの数々の失敗などなんであろう!」
 と主人公も書いている。どんな不幸に遭ったかは、ここでは書かないのでぜひ本書を読んでほしい。
 そして、なぜこの世界はこれほど悲痛と苦悩にあふれているのか?――この問いが、次の『カラマーゾフの兄弟』に引き継がれる。そして、あのような名作が生まれるのだ。
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