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未完の明治維新 (ちくま新書)
 
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未完の明治維新 (ちくま新書) [新書]

坂野 潤治
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

明治維新は尊王攘夷と佐幕開国の対立が一転して尊王開国になり、大政奉還の後に王政復古と討幕がやってくるという、激しく揺れ動いた革命だった。そのために維新が成就した後、大久保利通の殖産興業による富国、西郷隆盛の強兵を用いた外征、木戸孝允の憲法政治への移行、板垣退助の民撰議院の設立の四つの目標がせめぎあい、極度に不安定な国家運営を迫られることになった。様々な史料を新しい視点で読みとき、「武士の革命」の意外な実像を描き出す。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

坂野 潤治
1937年生まれ。63年、東京大学文学部(国史学科)卒業。東京大学社会科学研究所教授、千葉大学教授を経て、現在は東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 249ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2007/03)
  • ISBN-10: 4480063536
  • ISBN-13: 978-4480063533
  • 発売日: 2007/03
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.8 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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形式:新書
明治維新の最大の課題は国民国家の建設であった。何に主眼を置くかで4つの路線(西郷に代表される強兵、大久保の富国、板垣の議会、そして木戸の憲法制定)があったと著者はいう。本書は明治初年の政治過程を4路線の対立として描き出す。本書を読むと大久保独裁政権なるものが富国路線の勝利を意味するのでなく、明治政権の分裂に過ぎないことが分かる。その反面、桂小五郎時代には颯爽としていた木戸孝允が明治政府ではパッとしない印象を与える理由も分かる。木戸は政策の執行官ではなく国民国家のデザイナーだったのだ。明治憲法の制定といえば後年渡欧した伊藤博文と睦奥宗光の名がすぐ出てくるが、明治の政治過程を国民国家の建設という観点から見たとき、木戸亡き後木戸『派』(そのようなものがあったかは疑問だが)を代表する立場にあった井上馨をもっと重視する必要がある、というのが著者の主張。板垣派の議会論に対する評価は辛口。
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21 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By vatmideo トップ500レビュアー
形式:新書
著者の本は「昭和史の決定的瞬間」に続いて2冊目です。前回同様、資料を紹介しては解説を加え進行していくもので、文語表現部分は少し緊張して読まなければならないのが難点です。

本書は1864年から1880年までの明治維新での政治と経済の状況を分析しています。最初に掲載されている「図1」は単純な図式ですが、これを念頭において読み進むと分かりやすくなります。

そしてラストに掲載された1893年の第五議会での睦奥宗光外相の演説のところでは、感動すら覚えます。この本を下敷きに小説や映画すら作れてしまうだろうとさえ感じました。

教科書ではほんの一行の出来事の裏には様々な思惑が横たわっていることがわかりました。
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8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
長らく積ん読だったのだが、読んでみて驚いた。
思っていた以上に良書だったからである。

なぜ良書か?
個人的に理由をあげておくなら、
・新鮮な見方の提示をしてくれている。
 (一般的な人がとっつかない憲政史辺りを底辺にしたところから入っている。かといってとっつきにくすぎる訳でもない)
・そして、知的好奇心を刺激してくれる。
 (1次資料を基にした見解であることも大きい)
の2つになるだろうか。

他の方のレビューに「小説を読んでもっとその時代のことを知りたい、という読者には不向き」というのもあります。
確かに高校生より年長くらいの方のほうがよいのかもというのはありますが、逆に小説を読んでこの時代のことに興味を持った人にこそ、本来は有益とも思います。

損はしない本と思います。
明治維新とは何であったのか?大久保、西郷、木戸とは何者であったのか(板垣は?)?
それらのひとつの見方を堪能させてくれます。
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