水準作ではありますが、漢字が多く、文章が脳髄を刺激するのにちょっと時間がかかりますね。もう少し平仮名交じりの文体にした方が、眼球と快楽神経の連動がスムーズにいき、興奮度が高まるような気がします。
「自分の打ちだすリズムに、女体が従順な反応を示すことが、この継母を征服したのだという比類なき優越感をもたらす」(68頁)。
「再婚などという夢想を捨て去って、自分に絶対的に服従するまで、継母を穢して穢し抜くのだ」(82頁)。
「この家のなかでは、僕の言いなりになるんだ。いいね、母さん」・・・・・・「お願い、秀吾君っ。せめて・・・・・・せめて部屋のなかで」(108〜9頁)
「どうすれば許してくれるの。秀吾君が許してくれるなら、お母さん、どんなことでも・・・・・・あ、ああっ!・・・・・・」(111頁)
「お願い、秀吾君。せめて部屋のなかでして」(129頁)。
「傍らに行儀よく正座する義理の息子によって、三十路半ばの爛熟した女体を、ほとんど夜毎弄ばれているのだ」(168頁)。
「秀吾の言は、今後彼が継母たる自分の女体を所有し、日々めくるめく肛虐によって性的満足をあてがってやるのだと宣言しているに等しかった」(197頁)。
また、湯浅瑞枝の凌辱部分は、加賀鏡子へのそれに比して、盛り上がりに欠け淡白。また、両者の関わり方も甘い。対象は加賀鏡子だけにして、もっと容赦ない責めの描写でもよかったように思われる。今後に期待します。