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木野塚探偵事務所だ (創元推理文庫)
 
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木野塚探偵事務所だ (創元推理文庫) [文庫]

樋口 有介
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

痛快・感涙・爆笑。探偵は今夜も最高
警視庁経理課を勤め上げた定年警官・木野塚佐平が、新宿5丁目の栄光ビル4階に事務所を開設した。目指すはフィリップ・マーロウか、はたまたリュウ・アーチャーか!?スーパー・エキセントリック・ハードボイルド探偵が、コケティッシュな秘書・梅谷桃世と挑む難事件の数々。超正統派「探偵物語」の傑作。

--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

経理課一筋37年で警視庁を定年退職した木野塚氏は、ハードボイルド探偵に憧れ探偵事務所を開設する。しかし、依頼どころかグラマーな美人秘書もやってこない。そんなある日、近所づき合いで業界紙に広告を出したところ、記念すべき最初の依頼が。その事件は、なんと金魚誘拐事件だったのだ。愛すべき老人探偵の活躍を描いた、ユーモア・ハードボイルド連作集。堂々登場、だ。

登録情報

  • 文庫: 258ページ
  • 出版社: 東京創元社 (2008/3/11)
  • ISBN-10: 4488459102
  • ISBN-13: 978-4488459109
  • 発売日: 2008/3/11
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 325,806位 (本のベストセラーを見る)
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By ポロロッカ トップ500レビュアー
形式:文庫
95年05月刊行の単行本を再文庫化した5編の連作短編集です.

捜査経験などまったくないおじさんが,見当違いの推理を繰り返し,
その依頼にしても,あこがれの大事件には遠い変わったものばかり….
このギャップと,最後は助手に持っていかれるカッコ悪さにクスリです.

ただ,おじさんの妄想やハードボイルドのあこがれがちょっとくどく,
『狙いすぎ』のような白々しさが感じられるのは少し残念なところです.
また,書きおろしの編もほろ苦くキレイなものの,やや無理に締めた印象.

それでもおじさんの人情や助手の活躍でいつの間にか事件は解決してホッ.
帯にあった『抱腹絶倒』『爆笑必至』とはよくも悪くも違う作品に感じます.

なお,続編も東京創元社より08年06月に文庫化予定とのことです.
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 志村真幸 トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
 1995年に実業之日本社から出た単行本の文庫化。5つの短篇を収めている。
 主人公は警視庁を退職して、念願の私立探偵を開業した。しかし、ずっと経理の仕事をしてきたため、現場での捜査の経験などは皆無なのである。フィリップ・マーロウに憧れ、私立探偵になってみたものの、さてどうするか。
 という具合に、ハードボイルドのパロディになっており、楽しめた。美人秘書もちゃんと出てきます。
 持ち込まれる事件はペットにまつわるものばかり。日常の謎を人間心理とからめて描いており、見かけ以上に奥の深い話になっている。
 最後は泣ける。
 2008年には東京創元社から復刊されている。
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By suihou トップ50レビュアー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
 警視庁の経理課を定年退職した主人公が、念願の私立探偵を開業。
 ハードボイルドに憧れる一心での転身です。一話目の、安酒場が近くにある場所での事務所探し、電話ひき、家具の購入、助手募集などの開店準備からしてほほえましく、おじさんならではの硬直した思考ぶりも笑えます。
 幸いにして、たまたま飛び込んできた若い女性を助手にし、高級金魚探し、犬の見合い、品評会用の菊が切られる事件、猫の失踪などなど、事件の規模はこぢんまりとしたレベルのものばかりですが、頭の中に蓄積したハードボイルド物の探偵のやりかたやしぐさ、身の処し方などをいちいち照らしあわせながら、自分にツッコミ、また自分を鼓舞してゆく、この自己完結性がなんといっても苦みのあるおとなの味です。

 初回の金魚の捜索のときは、「(金魚に)敵はいなかったか」とか「泳ぎ方がおかしかったとか、元気がなかったとか、何か悩んでいる様子だったとか」とまじめにきいてしまうあたりが失笑を通りこして、いたましいほどの「ハードボイルド」な味でした。

 捜査自体は(なにせ経理出身です)はかばかしいとは言えないのですが、謎の助手、桃世の機略縦横で、ほとんどの事件が解決されます。「わたしもそう推理していたんだよ」ととりつくろう主人公を、やさしい気持ちで見守ってくれる、いまどきの女性です。

 そして私立探偵のロマンといえば、依頼人の女性とのほのかなロマンス。ということで、全編にそれらしい味もちりばめられており、舞い上がったり、がっくりしたり、このあたりも自己完結的でほろ苦いのですが、さいごの締めのお話は、ほのぼのと涙ぐましい後味となり、ずうっと一人称的に(自嘲的に)語られてきた主人公も、外から見たらこんなだったのだろうなあ、と想像させ、ちょっと嬉しい気持にもなりました。

 
 
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