まず最初のエピソードの、雪と戯れるヤイさんに傘を持っていく旦那さんの優しさにホッとさせられます。
次のエピソードでも、ヤイさんの手による散髪で、見事なカイゼル髭(軍人風)にさせられて「え、あの…、ヤイさん…?」と気遅れ気味に問いかけるも、ウットリとその姿に見惚れているヤイさんに「今夜は揚げ物にしてくれんかね!」(キリッ)とポーズを付けて答えてしまう。
本当に旦那さんとヤイさんの醸しだす優しい空気が素敵です。
計らずも「一日体験女学生」的に学園生活を楽しむこととなったヤエさんの姿も、イキイキしていて実に良かったです。セーラー服姿とブルマー姿も健気です。
一日お世話になった教室をみんなで掃除して、最後に一人、教室の窓から空を見上げるヤエさんの笑顔と後ろ姿が特に素晴らしい。詩情的と言ってもいい。
この見開きページで、『木造迷宮』は、『ヨコハマ買い出し紀行』・『カブのイサキ』に並ぶマイフェイバリットな一作となりました。
相変わらず、ツンデレのいとこサエコさんと、(作家:柴谷広一=旦那さんと)知らぬままの文学少女が、旦那さんの作品を支持し続けてくれているのも、また暖かくて良いですね。
サエコさんの本棚には自分で書店で購入したものと、旦那さんからサイン入で贈られたものとが2冊セットでこれからも増え続けていくのでしょう。
こんな面白い漫画が(それほど)有名じゃないなんて驚きです。
のんびりほわっとした時間を過ごしたい方には、特に自信を持ってお薦めいたします。
面白かった。続きが待てないなぁ。あ、四巻と同時発売の『木造迷宮 別館』があったんだった。引き続いて読むとしましょう。