この本は木村式自然栽培に、多かれ少なかれ影響を受け、安心で安全な永続的農業である無肥料無農薬栽培を広めようと、生産現場で活躍されている多くの方々の生の声が詰まった、おそらくは始めての一冊でしょう。慣行栽培を否定するものでは有りませんが、物事の善し悪しは視点の違いで判断が違ってきますので、より多くの人に食の安全や現代農業が抱える多くの現実問題に気付いていただければ、いやでも自ずと答えは出る事でしょう。日本では自然栽培農家も一般への認知度もまだ極僅かですが、お隣の韓国では既に大々的に自然栽培が取り入れられる動きが有るようです。国内産作物の安全神話が崩れるのは時間の問題かもしれません。基本的な栽培マニュアルも付録でついていますので、少なくとも日本全国の家庭菜園愛好家の皆さんには、是非とも自然栽培を実践していただきたいですし、もちろん意識の高い専業農家の方々にもご一読いただき、生産者の責任とプライドを再認識して下さい。この本はこれからの農業の在り方と、食の安全の新たな方向性を指し示す一冊であるに違いないと思います。