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木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか
 
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木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか [単行本]

増田 俊也
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (51件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

昭和29年12月22日----。プロ柔道からプロレスに転じた木村政彦が、当時、人気絶頂の力道山と「実力日本一を争う」という名目で開催された「昭和の巌流島決戦」。試合は「引き分けにする」ことが事前に決められていたものの、木村が一方的に叩き潰され、KOされてしまう。まだ2局しかなかったとはいえ、共に生放送していたテレビの視聴率は100%。まさに、全国民注視の中で、無残な姿を晒してしまった木村、時に37歳。75歳まで生きた彼の、人生の折り返し点で起きた屈辱の出来事だった。柔道の現役時代、木村は柔道を殺し合いのための武道ととらえ、試合の前夜には必ず短刀の切っ先を腹部にあて、切腹の練習をして試合に臨んだ。負ければ腹を切る、その覚悟こそが木村を常勝たらしめたのである。約束を破った力道山を許すことができなかった木村は、かつて切腹の練習の際に使っていた短刀を手に、力道山を殺そうと付けねらう。しかし、現実にはそうはならなかった......その深層は? 戦後スポーツ史上、最大の謎とされる「巌流島決戦」を軸に、希代の最強柔道家・木村政彦の人生を詳\xA1
細に描く、大河巨編!!

内容(「BOOK」データベースより)

昭和29年12月、活動の場をプロレスに移した木村政彦と、人気絶頂の力道山との一戦。「昭和の巌流島」と呼ばれ、視聴率100%。全国民注視の中、最強柔道家は、力道山に一方的に潰され、表舞台から姿を消した。「負けたら腹を切る」という、武道家としての矜持を持っていた木村はなぜ、簡単に敗れたのか?戦後日本スポーツ史上、最大の謎とともに木村の数奇な人生に迫る。『ゴング格闘技』大反響連載、待望の書籍化。

登録情報

  • 単行本: 701ページ
  • 出版社: 新潮社 (2011/9/30)
  • ISBN-10: 410330071X
  • ISBN-13: 978-4103300717
  • 発売日: 2011/9/30
  • 商品の寸法: 19.4 x 14.2 x 4.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (51件のカスタマーレビュー)
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57 人中、53人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
こんな分厚い本、通勤で読めないし、就寝前の楽しみに読んで、それでも1カ月はかかりませんでした。ただ、楽しい、読んでて快いパートはそれほどないです。というより、人類最強の木村政彦が、力道山の八百長破りに屈した、人生ほぼ唯一の敗北への悔恨を追体験することが多かった。私は歴史は1エピソードくらいで大きな流れは変わらないと思っていますが、この敗戦は日本の格闘技史を間違いなく変えたと思います。
木村が本来の力で、力道山を逆に八百長破りのセメントで潰していれば、プロレスは早い段階で総合に、柔道はオリンピックスポーツではなく本来の護身と打撃含め何でもありの総合格闘技を指すものになっていたかも。多分ジャイアント馬場はプロレス転向しなかったでしょう。
しかし、内容の色んな意味での凄まじさに引き込まれます。練習の凄まじさ、牛島の凄まじさ、木村の凄まじさ、ライバルの凄まじさ、戦前高専柔道の凄まじさ、グレイシー一族の勝利への執念の凄まじさ、弟子と拓大柔道部の凄まじさ、力道山の成功への執着・計算高さの凄まじさ。そして膨大な取材と無駄のない構成の凄まじさ。圧倒される思いで読みました。
色々思う事はありますが、ほぼ終りのほうに、天覧試合を勝利した、牛島・木村の打ち上げか何かのツーショット写真が良いです。この牛島の誇らしい顔、木村の笑顔に感動しました。長い文章を読んできて、その写真に万感迫ります。
私は柔道も拓大も無縁ですが、とても良い本に出会いました。優秀な脚本家がいれば、昭和史の素晴らしい国民映画になると思う。
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85 人中、78人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Max-T トップ1000レビュアー
形式:単行本|Amazonが確認した購入
上下2段、700ページに及ぶ大著だが、読み出したら止まらない感じで一気に読んでしまった。

自分が意識せずに身につけてしまっている既成概念、既成イメージを洗い流してくれる本は、時々しか出会えないが、どの分野の本でも吸い込まれる。この本もそうした貴重な1冊だ。

力道山を王者・ヒーローにしたプロレス伝説、明治以降の「近代柔道」に関する講道館と嘉納治五郎伝説、そういうものは武術や格闘技に特段の知識がない私の脳裏にもいつのまにか既成のイメージをしっかりと植え付けてしまっていた。そのことを、この本を読んで分かった。目から鱗が落ち、頭の中の既成イメージは木端微塵にリセットされた。実に爽快!

木村政彦、その超人的な強さの故に「木村の前に木村なし、木村の後に木村なし」といわれ、昭和が生み出した希有な柔道格闘家、その名を初めて知った。なぜか? その後のプロレス界からも、柔道界からも、この超人格闘家の存在は無視、抹殺されたからだ。

一般の日本人の記憶から木村政彦の名が消えた一方、その後世界最強と言われるようになったグレイシー柔術と一族の間では木村は伝説的な存在として語り継がれた。なぜか?木村がグレイシー柔術の祖エリオと戦い、一方的に完勝し、しかもその人格的な魅力でエリオに強い影響を残しているからだ。そういうことを全部、はじめてこの本で知った。

わずか数十年前のことであるにもかかわらず、「歴史とはたまたま勝ち残った者が作った虚構」であることを思い知らされずにはいられない。埋もれかけた歴史を、莫大な労力と資料、取材を積み重ねて私達の眼の前に提示してくれた著者に深く敬意を払いたい。

本書のクライマックス、木村と力道山のプロレス試合に関して言えば、木村は(ショウビジネス)としてのプロレス(必然的にシナリオあり)を力道山とすべきではなかった。力道山は受けなかったかもしれないが、真剣試合の場合に限ってやるべきだったと感じた。そこに「負ける時は死ぬ時だ」と生きて来た男の人生最大の不覚深くがあったと思った。
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33 人中、31人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本|Amazonが確認した購入
柔道関係者以外に木村政彦と聞いて判る方はもうほとんどいないであろう。
柔道の木村若しくは力道山と闘って負けた男と言ってようやく戦前に生まれた方は思い出す程度でしょうか。
かくいう私も戦後の生まれで両親から日本中を沸かせた試合だったと聞かされて覚えていたに過ぎません。
何となく気になって買い求めた本ではありましたが正解でした。
事実は小説より奇なりという表現がまさしく当て嵌まる内容です。
著者の増田氏については全く知りませんでしたが過去の出版物や記録を丹念に調査し、
また生存する関係者に対する真摯な取材から得たものを出来る限り主観を排し
客観的に述べているのが余計にノンフィクションとしての凄味を増しています。
増田氏が柔道経験者ということで最初は単なる柔道の鬼木村の汚名返上本かと思いましたがお見それしました。
木村政彦を中心として師匠の牛島辰熊、力道山、空手の大山倍達などの登場人物の虚実を
誰の立場に偏らずはっきり述べている点が真実味を余計に感じるものです。
それ故に戦後の日本という激流にまみれながらも必死に生きている事が見事に表現されています。
また日本の柔道界の歴史と今後の展望という視点からも勉強になりました。
昨今人気沸騰の総合格闘技ですがグレイシー柔術によって60年以上も前に木村が開祖エリオグレイシーに
ブラジルで勝った事実と彼ら一族にも今なお尊敬を受けているというのが
木村の死後に我々日本人の多くが知ることになったのも数奇な運命の巡りあわせですね。
かなりの大作ですが一気にすっと読み終えました。
一度お読みになることをお勧めします。
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普通この厚さの本は買っても読み終わるまでに相当かかるが、... 続きを読む
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プロレスはブックによるフェイクである。
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