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木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか [単行本]

増田 俊也
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (146件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

昭和29年12月22日----。プロ柔道からプロレスに転じた木村政彦が、当時、人気絶頂の力道山と「実力日本一を争う」という名目で開催された「昭和の巌流島決戦」。試合は「引き分けにする」ことが事前に決められていたものの、木村が一方的に叩き潰され、KOされてしまう。まだ2局しかなかったとはいえ、共に生放送していたテレビの視聴率は100%。まさに、全国民注視の中で、無残な姿を晒してしまった木村、時に37歳。75歳まで生きた彼の、人生の折り返し点で起きた屈辱の出来事だった。柔道の現役時代、木村は柔道を殺し合いのための武道ととらえ、試合の前夜には必ず短刀の切っ先を腹部にあて、切腹の練習をして試合に臨んだ。負ければ腹を切る、その覚悟こそが木村を常勝たらしめたのである。約束を破った力道山を許すことができなかった木村は、かつて切腹の練習の際に使っていた短刀を手に、力道山を殺そうと付けねらう。しかし、現実にはそうはならなかった......その深層は? 戦後スポーツ史上、最大の謎とされる「巌流島決戦」を軸に、希代の最強柔道家・木村政彦の人生を詳細に描く、大河巨編!!

出版社からのコメント

『ゴング格闘技』誌上において、2008年から2011年まで、約4年間にわたって大反響を呼んだ長期大型連載が、待望の単行本化です。戦前、史上最年少で「全日本選士権」を制し、1949年に優勝するまで一度も負けず、15年間、不敗のまま引退。木村政彦は間違いなく日本柔道史上、最強の柔道家です。また、力道山戦の3年前、ブラジルに遠征し、ホイス・グレイシーの父、エリオの腕を骨折させて圧勝、その技が「キムラロック」として、世界に定着しており、総合格闘技の父ともいえる存在です。「鬼の柔道」を継承した師匠・牛島辰熊、そして自身が育て上げた岩釣兼生、三代続く師弟関係を中心に、戦前から戦後の柔道正史、思想家でもあった牛島による東條英機暗殺未遂事件の真相、プロレスの旗揚げなど昭和裏面史の要素もふんだんに織り込んだ、長編ノンフィクションです。著者の増田氏は、この作品を書くために、18年もの歳月を費やし、資料収集と取材にあたってきました。ボリュームある装丁ですが、増田氏の丁寧で真摯な取材と文章が、最後まで読む人の心を掴んで離しません。ぜひ、多くの皆様に読んでもらいたいです。

登録情報

  • 単行本: 701ページ
  • 出版社: 新潮社 (2011/9/30)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 410330071X
  • ISBN-13: 978-4103300717
  • 発売日: 2011/9/30
  • 商品パッケージの寸法: 19.4 x 14.2 x 4.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (146件のカスタマーレビュー)
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カスタマーレビュー

最も参考になったカスタマーレビュー
168 人中、152人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 素晴らしい本です 2011/10/25
投稿者 太宰ファン
形式:単行本|Amazonで購入
最初からぐいぐい引き込まれ、大著にもかかわらず、あっという間に読了しました。最終章では、なぜか、おいおいと声をあげて泣いてしまいました。久しぶりに読書の醍醐味を堪能しました。この10年で最高の本です。一人でも多くの人に読んでほしい。

木村政彦、牛島辰熊、岩釣兼生の柔道(=格闘技)にかける情熱と厳しい修行、その怪物ぶりがすさまじく、ぐいぐい引き込まれます。様々な資料やインタビューを通じて、彼らの人生や諸事件を詳細に解明していきます。多くの新事実に驚かされます。木村の栄光と挫折、後悔、それでも生き続けた後半生には切ないものがありますが、あくまで愛情を持って、しかし公正に記述する著者の「まなざし」が素晴らしい。また、古式柔術、武徳会vs講道館をめぐる政治により、柔道の表の歴史から不当に抹殺された人々にも公正な光を当て、本来の柔道(柔術、格闘技)とは何かを論じる著者に共感しました。こういう姿勢は、力道山や大山倍達への記述にも共通しています。そして、最後に明らかになるのは昭和という時代がどういうものであったのかということ、木村政彦と彼をめぐる人間や家族の素晴らしさ、人生の素晴らしさ、です。栄光だけの人生はあり得ません。彼は、凄かった、頑張っていた、そして、苦悩していた、しかし、最高に面白い、暖かい奴だった、と、今、増田氏により甦った木村政彦は、とても幸せな人です。
このレビューは参考になりましたか?
156 人中、136人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
投稿者 Max-T
形式:単行本|Amazonで購入
上下2段、700ページに及ぶ大著だが、読み出したら止まらない感じで一気に読んでしまった。

自分が意識せずに身につけてしまっている既成概念、既成イメージを洗い流してくれる本は、時々しか出会えないが、どの分野の本でも吸い込まれる。この本もそうした貴重な1冊だ。

力道山を王者・ヒーローにしたプロレス伝説、明治以降の「近代柔道」に関する講道館と嘉納治五郎伝説、そういうものは武術や格闘技に特段の知識がない私の脳裏にもいつのまにか既成のイメージをしっかりと植え付けてしまっていた。そのことを、この本を読んで分かった。目から鱗が落ち、頭の中の既成イメージは木端微塵にリセットされた。実に爽快!

木村政彦、その超人的な強さの故に「木村の前に木村なし、木村の後に木村なし」といわれ、昭和が生み出した希有な柔道格闘家、その名を初めて知った。なぜか? その後のプロレス界からも、柔道界からも、この超人格闘家の存在は無視、抹殺されたからだ。

一般の日本人の記憶から木村政彦の名が消えた一方、その後世界最強と言われるようになったグレイシー柔術と一族の間では木村は伝説的な存在として語り継がれた。なぜか?木村がグレイシー柔術の祖エリオと戦い、一方的に完勝し、しかもその人格的な魅力でエリオに強い影響を残しているからだ。そういうことを全部
... 続きを読む ›
このレビューは参考になりましたか?
16 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
投稿者 たまむし
形式:単行本
格闘技に興味も関心もない自分にとって、4年に1度見るか見ないかの柔道という競技は、
失礼ですがプロレスとは違った意味でうさんくさいものでした。

あれも反則これも反則、審判がしょっちゅう割って入って試合を止め、素人にはよく
わからない理由でポイントが入ったり取り消されたり。ルールに則って行う以上、
スポーツとしては立派に成立しているのだと思うのですが、「柔道」という枠を
とっぱらって純粋に格闘技として見た場合、柔道のチャンピオンは本当に「強い」のか。
本気のケンカあるいは殺し合いの場で、こんなのが本当に通用するのか。
ずっと疑問でした。

でもこの本を読んで心の底から驚きました。
木村さん・牛島さんが戦ってきた世界、想像を絶する闘いの連続。
これが柔道だったのか。
そんな大昔というほどでもない昭和の時代のこの日本に、ほんとうにこんな
ケンシロウみたいなラオウみたいな人たちがいたなんて・・・。
今では考えられない命がけの猛稽古の果てに「鬼」と謳われる高みに到達した
牛島・木村師弟の軌跡と、その先にある運命の一戦。
漫画であればケンシロウがモヒカンの悪党相手に完敗するような絶対にありえない結末。
漫画と違って
... 続きを読む ›
このレビューは参考になりましたか?
85 人中、71人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
投稿者 マーシィ
形式:単行本
毎月毎月これが楽しみでゴン格買いに本屋へGOでした。増田さんの取材力、凄過ぎです。ハッキリ言ってそこにも感動しちゃいます。

そして何がイケてるかって、木村先生びいきじゃないんですよね。「木村先生の名誉を回復したい」というたまらなく熱い思いから全てが動き出したと思うんですけど、それでいてちゃんと力道山先生のことも立てていて、いや、そもそも悪くなんて書いてないっていうか。十二分な敬意があるし片一方に寄ることもなく揚げ足取りもしていない。そこが男らしくて、スッゲェいいんすよ!ギトギトしてないから読んでて気持ちがいいです!

あとがきの最後とか、本当、たまんないです。かっこよすぎ。

この連載を見てリアルに木村先生の優しさ、バンカラっぷり(マヂでチョー笑います。まるで次元が違うから笑 )そして何より本当の強さ、”鬼”たる所以の凄まじさを知りました。それに「3倍努力」って言葉だけでは表現できない、なんていうか「ここまで真っすぐに努力した人って人類の歴史で何人いるんだろう?」ぐらい思わせてもらえてそれがまた嬉しくて!同じ日本人でここまでの人がいたんだって!「究極の努力」ってこういうことを言うんだなって思いました。

ロジャースと酔っぱらったプロレスラーの話もサラッて書いてるけど、ああいうのたまんないっすよね!ロジ
... 続きを読む ›
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最近のカスタマーレビュー
5つ星のうち 5.0 超一級作
... 続きを読む
投稿日: 25日前 投稿者: 国田正直
5つ星のうち 5.0 格闘技の歴史の原典となる。
ベストセラーを続けていることを納得。濃い一編です。筆者の取材/調査に当たる姿勢が素晴らしい。
投稿日: 1か月前 投稿者: Amazon Customer
5つ星のうち 4.0 読み応え十分
数奇な運命を克明に描いたノンフィクションとして読み応えがありました。
投稿日: 2か月前 投稿者: 槙島 昇
5つ星のうち 5.0 分厚さを感じさせない1冊!
 先月、自分への誕生日プレゼントとして購入しました。... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: 臼井 一宏
5つ星のうち 4.0 知られざる真相
今まで知らなかった力道山の真相が明らかになったようです。しかし、本当でしょうか?
投稿日: 3か月前 投稿者: 山村俊昭
5つ星のうち 5.0 大部ですが、興味が尽きません
書評での高評価を知り、kindle化されたのを機に読んでみました。... 続きを読む
投稿日: 4か月前 投稿者: 開運
5つ星のうち 5.0 格闘家
久しく読み応えのある
充実した内容の書物じゃったワニ
詳しくは忘れたワニがその神髄はしかと受け止めておるワニ
投稿日: 4か月前 投稿者: ワニさん
5つ星のうち 5.0 ケッサク
ケッサク。最強の格闘家・木村政彦は日本の裏社会、また遠くブラジルの日系社会にも利用された。木村政彦をキーワードにその周辺の日本・世界の近代史を見ることができる。最... 続きを読む
投稿日: 4か月前 投稿者: Amazon カスタマー
5つ星のうち 5.0 集中して読みましたが、結構時間がかかりました
確かにすごい柔道家が居たんだということが読んでいて実感できる内容でした。柔道の派生から講道館に至るまで柔術というものを根本から説明している。読んで良かったですね。... 続きを読む
投稿日: 5か月前 投稿者: 中田吾朗
5つ星のうち 5.0 面白かった
木村政彦の実像と虚像がしっかりと書き分けられていて興味深かったです。今の時代にこんな柔道家がいればなあとワクワクしながら一気に読んでしまいました。
投稿日: 5か月前 投稿者: こうちはん
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