Would you like to see this page in English? Click here.

この商品をお持ちですか? マーケットプレイスに出品する
木曜島の夜会 (文春文庫 し 1-49)
 
 

木曜島の夜会 (文春文庫 し 1-49) [文庫]

司馬 遼太郎
5つ星のうち 3.4  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)

出品者からお求めいただけます。



キャンペーンおよび追加情報



商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

オーストラリア大陸の北端に浮かぶ木曜島には明治初期から早くも高級ボタンの材料になる白蝶貝採集に従事する日本人ダイヴァーたちがいた。遠い異国で働いた男たちの軌跡。ほかに歴史単篇三作。

内容(「BOOK」データベースより)

はるかな異国の海の底へ夢を採りに行った男たちの哀歓。オーストラリア大陸北端のトレス海峡に浮かんでいる荒れ果てた島―木曜島。明治初期から、その海域で白蝶貝の採集に従事した、日本人ダイヴァーたち…。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 222ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (1980/09)
  • ISBN-10: 4167105497
  • ISBN-13: 978-4167105495
  • 発売日: 1980/09
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.4  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 160,948位 (本のベストセラーを見る)
  •  カタログ情報、または画像について報告

  • 目次を見る

この本のなか見!検索より (詳細はこちら
この本のサンプルページを閲覧する
おもて表紙 | 著作権 | 目次 | 抜粋 | 裏表紙
この本の中身を閲覧する:

この商品を見た後に買っているのは?


この商品につけられているタグ

 (詳細)
タグをクリックすると、タグがつけられた商品、タグをつけた人が表示されます。※タグは初期設定で公開になっています。詳しくはこちら
 

 

カスタマーレビュー

最も参考になったカスタマーレビュー
11 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
明治から昭和の初期まで、出稼ぎのためにオーストラリアの木曜島(Thursday Island)に赴いた男たちのドラマが描写される内容です。なぜ木曜島に出稼ぎの男たちが向かったのかというと、ここでは洋服製造業で必要なボタンの材料、貝殻が潤沢に採れるからなのですが、司馬遼太郎は自らこの木曜島に赴き、オーストラリアの大自然のなかで働いた男たちの様子を描きます。司馬が自ら体感した木曜島の自然の美しさ、それはまさに筆舌を尽くしがたいほどの美しさであったということです。しかし、出稼ぎ労働者たちにしてみれば自然の鑑賞のために木曜島まで出稼ぎに来ているわけでは当然ありませんので、むしろ島の生活のなかで感じられる厳しさが強調されることになるのです。なかには故郷に帰ることができずに木曜島に生活の根を下ろす人々も出てきます。司馬が木曜島で邂逅を果たしたひとりの老人、彼は島に根付いて家族ももち、島での人間関係も円滑に営みながらも、日本への憧憬を捨て去ることが結局できないで、さびしい感情を吐露します。司馬がその感情に接するとき、祖国への強い思いをはせて、遠い異国の地で暮らす日本人の感情が雄大な自然のなかに取り込まれて、一層切なさを増幅させてゆきます。あっという間に読了できてしまう内容ですし、複雑な内容でもありませんので、メッセージ性も強いわけではありませんが、透明な哀しさに触れて自分も木曜島に行ってみたい、そんな気持ちにさせられる本でした。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By t-kit
形式:文庫
紀伊半島出身の潜水夫が活躍した太平洋の島、木曜島を舞台にした短編。
日本国外を舞台にした一作であること、その素材が日本でももう誰も覚えていないような出来事を
扱っているあたりが、司馬先生には珍しい作品だと思います。

坂の上の雲や、竜馬が行く、といったような快男児が舞台を動き回るような物語の大きさはないですが、
その時代を深く描きこんでいくという司馬先生のペンの感覚はこういう作品でも独特の味を発揮するように思います。

危険な労働の代償に高額の報酬を獲得しようとダイバーへ志願していく日本人の話からは、
たった100年程度前、日本がいかに貧しかったかということを現実感を持って感じることができます。

司馬先生が描く近代物で、日本の運命のために苦闘する快男児達が守ろうとしていたのは、
結局こういう小さく貧しい人間の生活だったこと、ということを頭に入れておくと、
一層作品を深く味わうことができるような気がします。

似たタッチの作品には「故郷忘じがたく候」があります。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
司馬遼太郎は時代小説により、数々の賞を手に入れ、近代日本の秋山兄弟を題材にした「坂の上の雲」を書き上げた数年後に出した短編に属する小説である。
「木曜島は、遠い。南半球の多島海のトレス海峡に浮かんでいる・・・・」の書き出しで判るように南半球の名も知らぬ島にダイバーとして働きに出る村の衆(三重県・熊野)の物語である。
事実、和歌山県南部や県境の熊野には昭和の初期にオーストラリア領の島々に白蝶貝を採るためにダイバーとして渡濠する人々が居た。
異国に赴いたダイバー達は海に潜り貝を採る。その白蝶貝は古くから高級服のボタンの為に採取されていた歴史を持つ。貝殻の柄が大きくヨーロッパの貴婦人の胸を飾る上等の釦は当時から大変貴重なものだった。
しかし暗くて深い海の底に潜る者が居ない。雇い主のイギリス人は現地のニューギニア人に潜らせたが駄目。海の底を怖がるのだ。
マライ人は潜ることは潜るのだが命を掛けてまで仕事にしようとしない。中国人は紀元前から海を恐れると古文書にあるように泳ぎすら苦手であるようだ。
そんな書き出しに始まり、日本人の若者が遠く離れた南洋の島で、命を掛け暗い海の底で真珠貝を採りながら成長して行き、太平洋戦争を経て事業家として大成する一生を書き表している。
当時は白蝶貝から真珠が出るのは稀であった。真珠が採れたとしても雇い主が期待しているものでなかったので船上でダイバーたちで分配してしまい多少の小遣いにしたとある。
その手に入れた真珠を眺めながら三重の田舎から出てきた青年は哀愁をかき立てたのではないだろうか。
読書後に何故か懐かしい気持ちにさせてくれる小説である。
このレビューは参考になりましたか?

クチコミ

クチコミは、商品やカテゴリー、トピックについて他のお客様と語り合う場です。お買いものに役立つ情報交換ができます。
この商品のクチコミ一覧
内容・タイトル 返答 最新の投稿
まだクチコミはありません

複数のお客様との意見交換を通じて、お買い物にお役立てください。
新しいクチコミを作成する
タイトル:
最初の投稿:
サインインが必要です
 

クチコミを検索
すべてのクチコミを検索
   
関連するクチコミ一覧


リストマニア


関連商品を探す


同じキーワードの商品を探す




この本は、それぞれの上記のテーマに含まれています。

フィードバック