立体的な作品もありますが、レリーフ的な比較的平面な作品も、とても丁寧にカラー写真で解説されています。
素材の準備についても、割り箸やかまぼこ板を成形して彫る方法が紹介されています。特にかまぼこ板の成形について言えば、それぞれのかまぼこ板に型紙をあわせて切ってから張り合わせ、段々とはみ出た部分を削る方法が紹介されています。これは、最初から立体的に削りだす方法に比べれば簡単で、とっかかりやすいのではないでしょうか。
作者も、体の不調から彫刻刀やノミなどの扱いが難しくなり、滑り止めを工夫するなどして木彫りを続けて来られただけに、高齢者や身体障害者にもご指導されているようです。『命をくれたキス』の著作で有名な鈴木ひとみさんご夫妻との交流も載っていました。
研ぎについても、たくさんのカラー写真と共に、丁寧に解説されています。
材料、道具、教室等についての説明も巻末にあり、読者カードがついていて、この読者カードを発送した人については、著者が無料でアドバイスしてくれるそうです。
とても親切な手引書だと思います。この作者の作風がお好みの方には、お薦めします。