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木山捷平全詩集 (講談社文芸文庫)
 
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木山捷平全詩集 (講談社文芸文庫) [文庫]

木山 捷平
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商品の説明

内容説明

なつかしく暖かな木山捷平のやさしさの世界井伏鱒二の言う“詩魂を前額部に貼りつけていたような人”、いつも市井にあり、弱いもの小さなもの達に限りなく暖かな眼をそそぎ続けた木山捷平全詩の飄逸な世界

内容(「BOOK」データベースより)

心やさしく、なつかしい、暖かな世界・木山捷平詩。常に、弱きものたち、めぐまれることすくないものたちへ、心からの手をさしのべ、暖かな声援を送る、市井の人、木山捷平の第一詩集『野』、第二詩集『メクラとチンバ』、第三詩集『木山捷平詩集』と、生前未刊行の詩、短歌、俳句を、木山みさを夫人が心をこめて編んだ。“人生の歌”全詩集。

登録情報

  • 文庫: 302ページ
  • 出版社: 講談社 (1996/3/4)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4061963619
  • ISBN-13: 978-4061963610
  • 発売日: 1996/3/4
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.8 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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形式:文庫
木山捷平全詩集 (講談社文芸文庫)えっ、木山捷平は詩を書いてたの?そうなんです。彼は少年の頃から詩人を目指しましたが、志を得ず、若い頃2年ほど兵庫県の出石で小学校の教員をして暮らしました。この村での経験もさることながら、幼い頃から郷里の田舎で直に知っていた風物、貧しい農民たちの生活と心情こそが、彼の詩心の変わらぬ水源でした。田舎であれ、都会であれ、貧しさが人の心をいじけさせ、ねじ曲げる無念さを、われ人とともにかみしめながら、一日中地べたを這いずるようにして働く者たちが、ふと一日の終わりに夕空を見上げて、その美しさに黙って見入る気持ちに似た何かが、いつも彼を詩へと駆り立てたのでしょう。
後に小説家に転じますが、創作のモチーフは若い頃の詩の中に芽生えとしてあった、それを大事に育てたと言っても過言ではありません。今から五、六十年前までは、捷平さんが詩や小説の中に書いたような人物、彼らと同じような生活感情が、田舎でも都会でもごく当たり前に見られたことに、今さらのように驚きます。そういう意味でも彼の詩は貴重ですが、彼の場合どういうことが〈詩〉になるのか、その見本に一篇の詩を引いておきましょう。
「子もない/孫もない/おぢいさんとおばあさん。/うす暗いカンテラの下で/よなべに/わらすべをぬき終わったら/もう夜がふけてゐた。/おばあさんは/トントンと/おぢいさんの肩をたたいてやった。/おぢいさんは/トントンと/おばあさんの肩をたたいてやった。」

 ちなみに、「わらすべ」は「わらしべ」とも言い、稲わらの芯のこと。これを抜いて集め自家用のほうきを作ったり、編んで下駄や草履の鼻緒をすげるのに用いた。また業者に売り家計の足しにした。
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