登録情報
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| 1. 混声合唱組曲「方舟」 |
| 2. 混声合唱組曲「ティオの夜の旅」 |
| 3. 夢みたものは |
とても抒情的な曲です。過去の多くの合唱曲と比較しても比類のないほどの美しいメロディーとハーモニーを持った曲です。池澤夏樹の詩は、海に関わる言葉を印象的にかつ象徴的に並べ、悠久の時の流れをゆっくりと紡ぎだしています。
自然が創り出す神秘の世界をかくも詩的に表わした池澤夏樹も素晴らしいですが、それに流れるようなメロディーを与えた木下牧子により、ハッとする美しさを持った合唱佳曲が誕生しました。ピアノ・パートがその音楽の美しさに彩りを添え、華やかさを増します。ただ、特に、大切な箇所は、ア・カペラで歌われます。このコール・ソレイユは良く歌っています。学生合唱団としては本当に一生懸命で若々しさが溢れています。
それにしてもセブンスやナインスといった複雑で上品なコード(和声)進行が本当に聴いていてもうっとりとするくらいですから、歌う人の気持ち良さはまた格別なのでしょうね。
そして、この「ローラ・ビーチ」に続く終曲「ティオの夜の旅」の圧倒的なスピード感と迫力。木下牧子のお得意の変拍子がここでも効果的に使われています。
ただ、実際、これをうまく歌いこなすのは難しいでしょうね。流石にテノールも地声が目だったり、音程が不安定だったりします。ライブ録音特有のキズもありますが、なにしろそのラストに向けての心の高まりは聴いていても惚れ惚れします。
この4曲目と5曲目の繋がりと対比が『ティオの夜の旅』の魅力を増加させています。それはこのCDでもよく理解できました。
第1曲目の厳粛な雰囲気を称え持つア・カペラの「祝福」と合わせて、この『ティオの夜の旅』が多くの人に愛されている理由がよく理解できます。
演奏の出来は、『方舟』の方が安定していますが、『ティオの夜の旅』も音源としてアマチャア合唱団のお手本になると思います。
ラストの「夢みたものは」は何回聴いてもジーンときますね、本当に名曲です。
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