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木を読む―最後の江戸木挽き職人 (SERAI BOOKS)
 
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木を読む―最後の江戸木挽き職人 (SERAI BOOKS) [単行本]

林 以一
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

遠く室町時代に端を発するという木挽き職だが、今や全国でも10人にみたない人が、高価で貴重なために機械製材できない銘木分野に生き残るのみだ。その中でも林氏は卓抜な技術を持つ職人として知られる。氏は現在67歳。現役の木挽きの中では最若手だが後継者は皆無。「最後の江戸木挽き」といわれる所以である。 時として身の丈に余る直径の大木を大鋸一丁で挽き、その断面は鉋をかけないでもテーブルに使えるくらいに美しい。そんな技術だけでも驚嘆に値するが、木挽きの腕の見せ所はそれだけではない。木の種類、生育条件、個々の特徴を見て、どのように大鋸をかけ、その最も美しい面を効率よく挽きだすかで、その真価が問われる。「どんなクセの強い木でも必ずいいところがある。それを引き出さなければ、私らは仕事にならないし、逸材を見逃すことにもつながりかねないんですよ」。 木を読むことは、人を読むことにも通じる。「150年と300年の銘木の差は、単純に2倍ではありません。模様の綾、木目の気品、風格、安定感、強度、そして円熟味…天と地ほど違います。人間も同じですよ。でも今の世の中、円熟味が出るころの人に冷たい」。 最後の木挽き職が、伝統的な技術はもとより、木を生かし、木とともに暮らしてきた日本文化の原点を語った入魂の一冊である。

内容(「BOOK」データベースより)

木を読むことにかけては当代一ともいわれる筆者が、伝統的な木挽きの技術はもとより、木を活用し、木とともに暮らす素晴らしさ、木をめぐる人々の面白さについて語る。

登録情報

  • 単行本: 256ページ
  • 出版社: 小学館 (1996/10)
  • ISBN-10: 4093433119
  • ISBN-13: 978-4093433112
  • 発売日: 1996/10
  • 商品の寸法: 19 x 14 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 128,045位 (本のベストセラーを見る)
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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By hannel
形式:単行本
伐採された木はそのままでは人の役には立たぬ。材にせねばならぬ。「木挽き」職人としての神髄は杢(工芸品としての木目:国字)の美しさを追求することである。また一方で売価を計算して挽き方を変えることである。
木は材になっても生きている。
生き物を生き物のまま扱うにはそのための合理主義が必要である。
著者の言葉は江戸から昭和初期の先達の、人(相棒・組織・顧客・詐欺師etc.)・木・道具についての驚くべき知恵に基づいている。著者は、その伝統に基づきながら今なおみずみずしい言葉で語る(その言葉は明治の学者が書斎で作ったようなぎすぎすした漢語などではない)。そして、目の前にある生き物を観察する。その産地(県)を当てるなどは序の口で、丸太の状態でまだ見ぬ杢を予測して挽くという透視術さながらの能力を持つ、まさに木の杜氏である。
世界最古の木造建築を持つこの国の、本物の匠が語る。
その技と現実世界を描き、その価値を伝える好著である。
(ちょっと)お金持ちのあなたと将来お金持ちになる予定のあなた-新築・改築時にダマされないためにもこの1冊。銘木趣味は十年がかり(なぜそうなるのかは読んで納得すべし)なので、今読む必要有りです。
そして図面やコンピュータだけを相手にしつづけ、実物観察力と考える力を失ってしまった「技術者」の必読書・頂門の一針でもあります。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
一気に読める 2006/12/3
形式:単行本
木挽き職人というあまりなじみのない職業の話ですが、実は日本の自然、伝統、文化、歴史というものをあらためて教えられる大変内容の深い本です。林以一さんという一人の江戸っ子職人の肉声で語られているので読みやすく、写真も豊富に挿入されていて、一気に読み終わりました。木を読み解きながら、人の一生と重ね合わせているところが特色でしょうか。林さんの人柄に依りますが、読み終えてさわやかな印象が残りました。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Darius
形式:単行本
本書の内容については他のレビューでも書かれてるように大変素晴らしい、貴重な木挽き職人の言葉が綴られています。私は大変気に入ってる本であり、人にプレゼントしたこともあります。

視点を変えて見ると聞き書きをしている、かくまつとむ氏の仕事も秀逸なのだと感じます。(あるいは加えてサライ・小学館編集部も)

もちろん本書の主役は林以一氏ですが、こうした職人さん達は語ること・書くことは本業ではありません。残念ながら、職人さんを題材としている本でも何か浅薄なところしかなぞっていないものも見受けられます。その点、本書はよく取材し、構成も内容も読みやすくとてもよくまとめられています。

あえて内容にひっかけた言い方をすれば、本書は林以一氏という大木からかくまつとむ氏が挽いた味のある銘木のようなもの、かもしれません。(比喩が不適切かもしれませんがご容赦下さい。)
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