原作は1953年に書かれたもので、南仏プロバンスの荒れ果てた高知に一本づつ木を植えていく男、エルザール・ブフィエはヘブライの預言者、賢者というイメージのようです。物語としても素晴らしいのですが、フレデリック・パックの絵も素晴らしい。大人向けの絵本という感じです。アカデミーの短編映画賞を受賞したアニメーションも素晴らしい作品でした。架空の話ですが、舞台となったプロバンスに行かれた新井満氏の「世界・わが心の旅」でしり、この本を買いました。また、このブフィエの精神に共感して、失われた森を再現するべく、毎日、一本づつ木を植え、訪問者がいたら、その人にも一本を植えてもらうことを実践しているアニメーターがいるそうで、いまや荒野だった地がいまや森となっています。世の中には凄い人がいるものです。この物語は、それほど人の心に訴えかけてきます。