日本全国の弱った巨木、名木を治した人。58歳で発起して、生涯で1000本以上の樹木の命を救った。
何のノウハウも、歴史もなかったところから、たった一人で始めて、治療法を発見し、確立した。
彼は本当に樹木と対話し、自然と交流した人だ。
山野忠彦氏は、自ら樹医と名乗った。樹医は、林野庁が認可している樹木医とは異なる。
そういう行政や制度の矛盾も、彼の率直な言葉の中に出てくる。
全体が非常に読みやすく、具体的で、観念的なところがない。
的確に写真が掲載されていて、山野氏の人となりがよく伝わってくる。
叡智に満ちた、深さのある、良書。こういう人のことは、もっとよく知られてもいい。