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木に学べ―法隆寺・薬師寺の美 (小学館文庫)
 
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木に学べ―法隆寺・薬師寺の美 (小学館文庫) [文庫]

西岡 常一
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (16件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

最後の宮大工棟梁が語り尽くしたベストセラー、待望の文庫化
宮大工棟梁として、木の心について、職人の技術について、法隆寺・薬師寺の魅力について語った入魂の哲学。

内容(「BOOK」データベースより)

法隆寺金堂の大修理、法輪寺三重塔、薬師寺金堂や西塔などの復元を果たした最後の宮大工棟梁・西岡常一氏が語り下ろしたベストセラー、待望の文庫版。宮大工の祖父に師事し、木の心を知り、木と共に生き、宮大工としての技術と心構え、堂塔にまつわるエピソード、そして再建に懸ける凄まじいまでの執念を飄々とした口調で語り尽くしている。氏が発するひとつひとつの言葉からは、現代人が忘れかけている伝統的な日本文化の深奥が、見事なまでに伝わってくる。

登録情報

  • 文庫: 284ページ
  • 出版社: 小学館 (2003/11)
  • ISBN-10: 4094058516
  • ISBN-13: 978-4094058512
  • 発売日: 2003/11
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (16件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 5.0 しびれるような本物にふれたという実感, 2009/12/3
レビュー対象商品: 木に学べ―法隆寺・薬師寺の美 (小学館文庫) (文庫)
東京下町で飲食店を任されてもうじき2年、
何度となく現われては消え、消えては現われてきた私の中のテーマ、
本物とは何?  本物とそうじゃないものの違いは?
本物だからおいしい、本物じゃないから不満足…

商売である以上、お代さえいただければいいという面はあります。
ですが、オカネを支払ってもなお満足し、喜んで帰宅していただく、
そこまでを求めるのならやはりこの本物ということを避けては通れない、
いつの頃からそんな風に私は感じ、機会あれば、会う人、会う人に
そのヒントになる本の紹介をお願いしてきました。
料理人や料理評論家さんの本が僅か半年でたくさん集まりましたが、
正直、これだと思える一節を見出せずにいました。

そんなとき、的場正信さん(P.H.メディアTOKYO社長)に薦められたのがこの本。
大工の棟梁さんの語りの本なのですが、以前、私自身、
これに近い仕事に当たっていたこともあって、本書の中の多くの言葉に
「洗われる想い」がたくさん呼び覚まされて一挙に読み切れました。

さて、薬師寺宮大工棟梁西岡常一さんが語る「本物」とは?
それはとても自然素朴で、しかも強靭苛烈なものなのですが、
ぜひ本書を読んでその語りにふれていただきたいと思います。

このほか、こういう一節も。
「技術さえおぼえたら、今の人は独立しますわな。若いうちに独立しますやろ。
確かに独立するのも早いですし、へ理屈をおぼえるのも早いですわ。
そやけど本当の仕事をしようちゅう気はありませんな。
これしたらなんぼちゅう、それが先ですわ」。
しみますね。
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 自然を取り込む日本人として, 2011/6/12
レビュー対象商品: 木に学べ―法隆寺・薬師寺の美 (小学館文庫) (文庫)
 著者の西岡常一氏は、法隆寺、薬師寺を復元した最後の宮大工棟梁で、
 1995年に亡くなられている。
 本書は1988年に発行せさたものの文庫である。

 「棟梁いうものは何かいいましたら、「棟梁は、木のクセを見抜いて、
  それを適材適所に使う」ことやね」
 「木を組むには人の心を組め」
 「職人が50人おったら50人が、わたしと同じ気持ちになって
  もらわんと建物はできません」

 落ち着いた関西弁から、職人の仕事の重さがずんずん伝わってくる
 のだが、如何せん、図面で伝える、計算で伝える、ということを
 しない、日本の職人の世界であり、木のクセってどうなのかとか、
 いくら言葉で説明されても、読者は置いてけぼりである。

 「学者というのは、ほんまに仕事という面から言うたら、
  どうにもならんもんでっせ。わたしは一度いうてやったことがあります。
  「飛鳥時代には学者はおりません。大工がみんなやったんやないか。
   その大工の伝統をわれわれがふまえているのだから、われわれの
   やっていることは間違いないとおもってください」
  そしたら、誰も返事しよらんかったな。」

 学者が分類し、時代を検証し考察するも、大工の目線からは
 ダメときた、流石は日本の職人の言葉にはシビレます。
 法隆寺、薬師寺とて何度も訪れましたが、学者ですら見落とす
 ものを、小生如きが見出せるはずはありません。

 1300年も持つ木造建築は、地震、雷対策、そして雨の多い
 日本の風土に適したものになっているのは当然のこととして、
 中国から伝来したものを独自に取り入れるだけでないことが、
 「考えること」と、言い切る著者。

 西洋建築、西洋文化を無批判で受け入れる現代の日本社会の
 悲哀を感じます。

 既に日本には、これだけの建築物を支えるだけの木材がない。
 今回の大修復も台湾の木を使っている。
 1300年もつ建築物は、1300年ものの木を使う。

 日本の風土に合う木も台湾の木が限界で、他国に依存している時点で
 日本の誇る木造建築といえど、失われた世界なのかもしれません。

 現代社会の繁栄の儚さ。
 人間が本来持つ自然への理解と、その用い方。
 
 デジタル技術によって一時的な効率は向上している現代が、
 果たして永続的な価値を生み出しているのだろうか。
 
 今、我々が当たり前であることの否定は、
 1300年の木造建築が教えてくれるのだとおもうわけですな。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 人の心組み, 2010/9/30
レビュー対象商品: 木に学べ―法隆寺・薬師寺の美 (小学館文庫) (文庫)
西岡棟梁の別の本を読み、法隆寺に思わず足を運びました。そして、今回「木に学べ」を読みましたが、もう一度、法隆寺、薬師寺へ行きたくなりました。日本が世界に誇れる1300年も変わることなく建ち続ける木造建築。この本で、日本の良さを再認識させてもらいました。そして、家庭で社会で役に立つ法隆寺棟梁の口伝の数々。「塔組みは、木の癖組み、人の心組み」は座右の銘にさせてもらいます。
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